回想のぬいぐるみ警部

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 160
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027490

作品紹介・あらすじ

イケメン警部・音無美紀は、今日もぬいぐるみ片手に謎を解く。音無警部率いる個性派刑事たちに加え、あのお騒がせキャラも登場。『ぬいぐるみ警部の帰還』につづく好評第2集。

感想・レビュー・書評

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  • 女子高生が好きになれなくてレギュラー入りされたら嫌だな…刑事さん含めて、女性のキャラが相変わらず非現実的。
    登場人物が流れるように思考する言葉を流れるように読んで、どんな酷い結末でも、誰にも感情移入してないので単純に面白く読める。よくこんな事思いつくな、と。
    どの話もどの本も、同じ読み心地で安心。このぐるんぐるん振り回される感覚が好き。続けて読むと飽きるので、たまに読むのがいいな。

  • 結末が結構残酷なのに、短編だからか探偵とワトソン役のキャラ故かそんなに後味が悪くない。むしろそうきたかと驚かされる心地よさ。続編にも期待。

  • なぜ回想?

  • 警部の頭の中は相変わらずぬいぐるみのことでいっぱいですが、普通に端正なキャリア警部ですね。題名通り過去の事件を回想して真相にたどり着きますが、強烈なインパクトがあるわけではないのにどれも後味が苦かったりここで?って感じだったりむしろ西澤作品らしいと言えそうな読後感に浸かりました。前作でインパクトのある女子高生だった美月がたった2話しかでてこないのに今回も強烈な印象を残します。警部が大人しく感じ、むしろ彼女と則竹佐智枝刑事との掛け合いが印象的なのでそれはそれでシリーズの冠を変えるのもありなのかもしれません。

  • 俳優と見紛うほどのイケメン警部の音無,密やかな趣味はぬいぐるみの蒐集であった。彼を敬愛する部下の女性刑事則武(これまたクールビューティー)はまだその一面は知らない。巨大なパンダのぬいぐるみの配送を依頼していた女性が殺される事件(「パンダ、拒んだ。」),43年前に義父が息子を殺した事件(「あの日、嵐でなければ」)などからなる連作短篇集。各話とも最後に真相が明らかになる様は,雲が一気に晴れるようで気味がいい。どの話も家族関係の毒を含んでいる。前作にも登場していた女子高校生階堂美月(作者曰く「思うように動いてくれない制御不能のキャラ」)が輪をかけて暴れ始める。

  • ぬいぐるみ警部より、ゆりゆりな女子高生の方がキャラ立ちしている印象がある本作。

    「あの日、嵐でなければ」が個人的には一番印象に残った作品。知らない方がよい残酷な事実というのは世の中に存在するのだ。

  • (収録作品)パンダ、拒んだ。/自棄との遭遇/誘う女/あの日、嵐でなければ/離背という名の家畜

  •  相変わらず、音無警部がぬいぐるみ好きである必要性があるような、ないような。
     ぬいぐるみ好きであるという設定自体も何か薄れてるし…。
     というか、音無警部の登場率も少ないし。
     謎解き自体は結構おもしろいんだけれど、キャラ設定がどうなんだろう、という感じ。

     あと、相変わらず則武さんが気持ち悪い。
     というか、気味が悪い。

  • なぁんにも考えずに
    さくっと読める本でした

    ちょっと読み疲れがあったから
    助走つけるのに
    ちょうどいい

  • クマっぷハウスに行ってみたくなるぬいぐるみマニアの世界と事件のえげつなさのギャップがすごい。
    佐智枝の恋は成就しないのでは…前途多難。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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