帝都一の下宿屋

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027926

感想・レビュー・書評

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  • 家事万能、何よりが飯がうまいと評判の下宿屋の大家と、下宿人、小説家。

    日常の謎系ミステリー。雰囲気の良い連作でした。
    大家さんにもうちょっと出張って欲しかった。笑。
    シリーズになるのかしら?

  • 時は明治、銀座は南紺屋町にある古いけれど居心地の良い下宿屋「静修館」。5人の若者が住むこの下宿屋を舞台にした4つの連作短編。

    家事万能の大家・梨木桃介の天真爛漫な人柄と美味い料理に心酔し、人気作家になった後も離れがたく下宿している仙道湧水が、何かと持ち込まれる日常の謎を明晰な推理とふとした会話の中から解き明かす。

    表紙から、もしやBLもの?と少し期待したけれどさにあらず。桃介の万能ぶりと、彼の美味しい料理に胃袋を掴まれ猫をかぶっている湧水のやり取りが好ましい。

    桃介と湧水、湧水と担当編集者・坂口、それぞれのやり取りにニンマリしながら、ラストは坂口の人生を変えた「小説の力」に感じ入り、読み終わる頃にはもう、このシリーズの次作が楽しみになっている。

  • 好みの設定なハズなのに…
    なぜかなかなか読み進めませんでした。

  • 『帝都』というタイトルに反応して読んでみた。
    『帝都シリーズ』と同じ時期設定なのかな、と思いつつ読み進めていくと…正にその『帝都シリーズ』に登場するあの人が!こんなところに住んでいたのか。

    ただ内容的にはイマイチ。
    『帝都シリーズ』のようなテンポの良さと、一応人情的にケリをつける感じはあるものの、何しろ探偵役の小説家が好きになれなくて。
    むしろ、大家の桃介を探偵役にして欲しかったような。ただそれだと出来すぎてて面白くないのかな。
    『帝都シリーズ』でも高飛車なワトソンだから魅力的なのだし。
    魅力的な貸家なのに借り手がいない『怪しの家』が一番面白かった。

  • 【収録作品】永遠の市/障子張り替えの名手/怪しの家/
    妖怪白湯気
    〈帝都探偵絵図〉と同じ世界。「怪しの家」には、下宿人として里見高広も登場。

  • 明治時代、銀座は南紺屋町に
    料理をはじめ家事万端を完璧にこなす
    梨木という大家の取り仕切る
    大変居心地の良い下宿屋「静修館」があった。
    梨木の働きぶりの前では、我が儘な小説家
    仙道湧水も猫を被っておとなしく暮らしている。
    そんな仙道の元に何かと持ち込まれる謎を
    解かんと奔走する連作短編集。
    「永遠の市」「障子張り替えの名手」
    「怪しの家」「妖怪白湯気」収録。

    表紙に惹かれて読んだのですが
    妙に登場人物が多いんですよね…
    この人はストーリーに関係なくない…?
    なんでこんなに描写するの…?
    思いながら読んでいたら作者さんの
    別シリーズ(帝都探偵絵図)の登場人物などが
    いるからなんですね…
    (随分前に一作読んだきりなので忘れていた…)

    最初の話がとっつきにくかったですが
    他三作は明治時代の庶民の暮らしが
    いきいき描かれていて楽しかったです。
    特に下見に来るのに誰も住まわない隣家に
    疑問を抱く天才絵師からの謎解き依頼
    「怪しの家」が好きでした。

  • 良かったけど、買うほどでもないかなぁ。
    謎自体はそそられるし、種明かしも良いのだけど湧水がどうにも微妙。桃介も湧水もいいのに、この二人が絡むとなんとなくちがうよなぁと感じてしまう

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著者プロフィール

1975年生まれ。秋田県出身。2008年、第2回ミステリーズ!新人賞最終候補作となった短編を改稿、連作化した短編集『人魚は空に還る』(東京創元社)でデビュー。他の著書に『クラーク巴里探偵録』(幻冬舎)、『百年の記憶 哀しみを刻む石』(講談社)などがある。

「2019年 『赤レンガの御庭番』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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