イングランド・イングランド (創元ライブラリ L ハ 3-1)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488070830

作品紹介・あらすじ

小さな島ワイト島をイングランドのレプリカにするという「テーマパーク・プロジェクト」。王室も、ハロッズも、二階建てバスも、ロビン・フッドもワイト島に行けばすべてが揃う、イングランドのすべてを体験できる。名付けてイングランド・イングランド。そして。レプリカが本物を凌駕する……?! S・モーム賞、E・M・フォスター賞作家による風刺に満ちた傑作の文庫化。ブッカー賞最終候補作。

感想・レビュー・書評

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  • イギリスのSF(?)小説。
    大富豪がイングランド南部のワイト島(この島は実在し、ちょっとしたリゾートである)を買い取り、そこにバッキンガム宮殿やらハロッズやらイングランドをモチーフにしたテーマパークかつ国家の、「イングランド・イングランド」を作る。イギリス本土はオールド・イングランドと区別される。
    大富豪は変態趣味の持ち主。弱みを握られた部下からクーデターに合い、経営権を奪われる。しかしながら、その部下もまた貶められイングランド・イングランドを追われ、大陸に逃れる。
    月日は経ち、老女となった部下は時効となりオールド・イングランドに戻る。そこで見たのは廃れた、けれども昔の在りし日のよきイングランド。郷愁が呼び戻される。
    展開についていくのが難があるかもしれないが、それもまたイングランドっぽいウィットである。

  • 全体的にアイロニックでこれぞイギリスって感じがした。

    『マーサ=皮肉的、自己欺瞞、孤独=イギリス』

    イングランド・イングランドの発想は面白いし、それ故起こる事柄もなるほどって思う。

    読みながら、これ、ジャパン・ジャパンもできるんじゃない?って思ってたら、解説にニッポン・ニッポンって。考えることは皆同じね。

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