- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488104108
感想・レビュー・書評
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2022/05/28
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ブロードウェイに新風を巻き起こす野蛮でヒロイックなロデオ・ショーで主役が疾走する馬上で銃殺される。
が、現場からは凶器は見つからず、撮影班のカメラにもその銃口の存在は認められない。
論理による容疑者の反転。
その頭脳により根拠を選り分けながら、探偵は待つ。
誉れ高きエラリー・クイーンの国名シリーズ6作目。 -
最後の謎解きはさすがクイーンといったところだけど、前半から中盤にかけての物語が少々退屈だった。
あそこがもっと魅力的だったら、かなりな傑作になったと思う。 -
思っていたよりも楽しめた。あまり評価は高くないようだけど、そんなにぶっ飛んだ内容でもなかったのでよかった。
つい現代の感覚で読んでしまっていたが、大分古い作品であることを思い知った(映画についてのことなど)。
ジューナがたくさん出てきたので、個人的にはうれしかった。 -
(1985.12.30読了)(1979.11.18購入)
*解説目録より*
四十人の旗手を従え、二万人の観衆の歓呼を浴びて、さっそうと躍り出たロデオのスター、たちまちおこる銃声と硝煙の乱舞の中で、煙とともに消えた生命。ありあまる凶器の中から、真の凶器が発見されない謎を、エラリーはいかにして解くだろうか。ニューヨークのど真ん中に西部劇を持ちこんだ、非凡な着想に読者は魅了される。
☆E.クイーンの本(既読)
「Xの悲劇」E.クイーン著・大久保康雄訳、新潮文庫、1958.10.30
「Yの悲劇」E.クイーン著・大久保康雄訳、新潮文庫、1958.11.15
「Zの悲劇」E.クイーン著・横尾定理訳、新潮文庫、1959.10.20
「レーン最後の事件」E.クイーン著・鮎川信夫訳、創元推理文庫、1959.11.13
「ローマ帽子の謎」E.クイーン著・井上勇訳、創元推理文庫、1960.12.02 -
訳が古すぎる。。。
ホリウッドとかインジャンとかって、一寸考えないと何だかわからなかったじゃないかと。
図書館の本が古すぎるのです、新しいのを入れてくれることを希望します。
だが、慣れてくるとやはりクイーンワールドで、謎解きは目から鱗で、大変面白かった。
全く予想だにしなかった結末で、またもや完敗である。
ただ、馬はちょっと、と思ったけど。 -
エラリー・クイーン・シリーズ
2万の観衆の前でロデオ・ショー中に射殺されたバック・ホーン。25口径の拳銃。エキストラなどの持つ45丁の銃。消えた拳銃。バック・ホーンの紹介でやってきた新しい団員ベンジー・ミラー。同じ現場同じショーの最中に再び繰り返された殺人。被害者はウッディー。銃弾の入射角の謎。
2010年10月8日再読 -
ロデオショーの最中に花形が射殺される事件。観客も含め全ての人にチャンスがあったのだから容疑者が2万人というのが見どころのひとつ。山のように銃が出てくるのに、凶器の銃だけが見つからないというのが見どころの2つ目。
解決編を見ると、ほんのいくつかの手がかりを正しく解釈すれば答えにたどり着けることがわかる。しかも「正しく解釈」というのは実に当たり前のまっすぐな解釈であって、手がかりだけが目の前に突きつけられたら、クイズ初心者でも正解にたどり着けるはず。結局、手がかりが目の前に置いておいてそれに気がつかせない、文章のテクニックに一番の見どころがあるような気がする。思わず前半の叙述を見直してしまうような解決なのである。(その件に関しては)実にうまいなって思う。
小説としては、設定の派手さに比較して今ひとつ盛り上がらない感じ。
この本を買ったのはずっと昔。270円だった。ビックリ。本棚の隅にあったのを久しぶりに引っ張り出してみた。
2007/3/13 -
7割方自分で推理できたが、これは現実的には難しいんじゃないか。
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前作の「エジプト」の雰囲気から一転して、「ローマ」「フランス」「オランダ」等の前期三作と似た設定に戻った作品。コロシアムでの衆人環視の中での殺人は、これまでで最大の容疑者を数えることとなった。
2万人もの観衆を足止めし、身体検査をするなど、大変な話だなあ、とちょっと非現実的な思いを抱きながら読み進む。次第に作品の中身をエスカレートしていかねばならないのは、シリーズものの宿命か。
作者からの挑戦は、オールドスタイルだけど、それがいい。ちりばめられたヒントをものにできなかった自分に悔しさがつのる。