ハーリー・クィンの事件簿 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 163
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488105471

作品紹介・あらすじ

常に傍観者として、過剰なほどの興味をもって他者の人生を眺めて過ごしてきた小柄な老人、サタスウェイト。そんな彼がとある屋敷のパーティで不穏な気配を感じ取る。過去に起きた自殺事件、現在の主人夫婦の間に張り詰める見えざる緊張の糸。その夜屋敷にを訪れた不思議人物ハーリー・クィン氏にヒントをもらったサタスゥェイトは、鋭い観察眼でもつれた謎を解きはじめる。女王クリスティならでは深い人間描写が光る12編を収めた短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で早川のクリスティ文庫版がなかったので創元推理文庫を借りる。不穏な空気、幻想、ちょっとしたユーモアのブレなさがまたいい。『ミスター・クィン、登場』『鈴と道化服亭にて』『海から来た男』『世界の果て』が良かった。

  • 訳:山田順子 解説:杉江松恋
    言われてみれば、ハーリー・クィン=ハーレークィン(アルレッキーノの英語読み)だなあ。ずっと「クィン氏」で認識してたので全然そちらに思い至らなかった。しかし、私が唯一知ってるハーレークィンは『バットマン』(ゲームのほう)なので全然イメージ違うな。ハーレークィンて恋人を司ってるの?このへんは元のアルレッキーノを追ったほうがよさそう。

    解説がこうあってくれたらという理想の内容で嬉しかった。解説によるとクィンものはあと二編あるそうで、「愛の探偵たち」(『愛の探偵たち』クリスティー文庫)、「クィン氏のティー・セット」(『マン島の黄金』クリスティー文庫)追々読みたい。

  • ポワロやミス・マープルほど知名度は高くありませんが、独特な雰囲気を醸し出すクィン氏はお気に入りです。

  • クインは触媒として謎解きに関わる
    短編集で読みやすい

  • 不思議なお話。ポアロやミス・マープルのような探偵物と想定していたら良い意味で裏切られました。こんなふうに謎を解いていく話は読んだことがないです。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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