- Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488160050
感想・レビュー・書評
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酔った元小児科医がマンホールで溺死。市会議員が運転をあやまり事故死。一見無関係な出来事に潜むただならぬ気配に、弁護士エヴェリーンは深入りしていく。一方ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターは、病院での少女の不審死を調べていた。オーストリアの弁護士とドイツの刑事の軌跡が出合うとき、事件が恐るべき姿をあらわし始める。ドイツでセンセーションを巻き起こした衝撃作。
例によって陰惨な背景があるのだが、それでもぐいぐいと読ませる力のある作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事件の共通点や犯人が知りたくてどんどん読んでしまった。
犯行がゴリ押しすぎるだろって思う所もあったけど、それでもハラハラわくわくさせてもらえました。 -
二つの事件がやがて合流する展開は、もどかしくも先が気になるつくり。
土地や医療、警察のことを適当に書かずによく調べてある、と思う。
だが!古今東西この手のミステリにありがちだが、主人公たちは何故に自分の権限や管轄を大きく超えて捜査してしまうのか。そこまでの理由って何?どうしても納得できない。 -
2016/05/04読了
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タイトル&レビュー買い。
レビューどおりテンポは良いけど、
そんな都合良く
事故死装え続けるかなーとか、
日本語訳意味不明なとこあったり。
…ぬいぐるみの脚の乳首とは。笑 -
オーストリアとドイツを舞台とする連続殺人事件。解離性同一性障害がモチーフの一つとなっている。
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オーストリア人作家によるミステリー。
過去にトラウマを持つ若手女性弁護士と、やはり過去の傷が理由で閑職に甘んじている刑事が、それぞれ別ルートでとある「事故」を調べ出すうちに、点が線になり、おぞましい事件が少しずつ明るみに出ていく・・・というストーリー。
昨今のヨーロッパを舞台にした社会派ミステリーは、かなりの割合で児童虐待をテーマにしていて、この小説も、だいたい半分を過ぎたあたりで、おおよその筋書きは読めてしまった。ただ、人物描写が秀逸で、ストーリー運びもテンポがよく、一気に最後まで読ませる。 -
加害者か被害者か?二つの話しが交錯するのはとても面白いけど、核になる事件が辛すぎて⭐️マイナス…
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ここのところ立て続けてヨーローッパ・ミステリーを読んでいまして、酒寄氏翻訳本の一冊の本作を読みましたが、直前の「白雪姫には死んでもらう」よりもハマリました。
読んでいる最中、本当に主人公と同じように胃液が上がってくるような不快な場面もありましたが、筆致に引っ張られるように一気読み。この作者の次作を欲しいものリストに入れました。