そしてミランダを殺す (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 1994
感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488173050

感想・レビュー・書評

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  • さっと読み進められるミステリー。殺人の動機や真犯人の性格描写が、共感はできないが、リアリティがなくはない。周囲の環境が異なれば、防ぐことができたのだろうか。ミステリーとして楽しむよりも、犯罪心理の難しさに感じ入った。

  • 評判に違わぬ面白い作品です。読み進めると想像と違う展開に驚きます。英国ミステリーのようなひねりの利いたストーリーが気に入りました。ただ万人向けの作品ではないと思います。

  • "鏡の法則"

    「こんな人になりたくない」「あの人のこういうところが嫌い」は、もしかしたら自分を映しているのかもしれない。
    読み進めていくにつれて、だんだんと互いに殺意を持ったミランダとリリー2人が似ているように思えた。
    殺したいほどの相手なのに、皮肉にも自らと同じ行動や言動をしている。
    良くも悪くも相手には自分を映し出している。

  • 冒頭の空港のバーでテッドとリリーが出会う、あのお洒落なミステリアス感が最高です。以後の展開は怖すぎる。
    最大のミステリはリリーの「動機」でしょうか。
    海外で映画化の話もあるようですが、仮に日本で映像化するとしたら、リリー:松本まりか
    ミランダ:菜々緒
    テッド:稲垣五郎
    キンボール:風間俊介
    ブラッド:浅野忠信
    とかですかね。菜々緒さんリリーもありそうだけど、陰キャ学生時代を考えると松本さんの方がイメージあってるかと。
    松本リリーに空港のバーで誘惑されたら、まあ。

  • 中盤までつまらないなーと思ってたけどテッドが死んだあたりから急におもしろくなった。警察官の人は気持ち悪い詩書いてたし、いずれ問題起こしそうな雰囲気だった。映像化されたらおもしろそう。再開発してバレるってあるあるだから、ブラッドは別の方法で消したらバレなさそうだったね。チェットはバレても酔って落ちたって思われるだろうし。そのころリリー子供だし。最終的にはおもしろい作品だった。

  • 話は結構単調、ミランダが誰かわかることに驚くと言うより、リリーに感情移入しちゃって最後の方上手いこと逃げ切れそうと思った矢先の結末でぶわってなった、まあ悪いこと繰り返しちゃったらいつかはバレる

  • まず、「そしてミランダを殺す」という決意表明のようなタイトルに惹かれ読んだが、原題の「殺されて当然の者たち」に納得。
    翻訳物は苦手だけど、予想外の展開続きでサクサク読めた。
    映画化の話があるようで楽しみ。

  • 水のようにスイスイと読めてしまうミステリー小説

    よくある不倫のイザコザから始まり
    交わっていくテッドとリリーの人生。

    中盤までは痛快な結末を期待してワクワクするが
    番狂わせの出来事で、ストーリーは終わりを迎えず
    さまざまな人間を巻き込んで展開してゆく。

    人と異なる倫理観を持つリリーの人生譚が
    かなり異常なはずなのにどこか爽快で
    罪と倫理について考えさせられてしまった。

    何度も訪れる意外な繋がりや展開も心地良く、
    小さな予想外が続いていくことで
    最後までこの物語の結末が予測できなかったのも
    ミステリーとして大変読み応えがあった。

    あまりに呆気なく、それでいて無理のないラストも
    お気に入り。

  • 巻頭に地図が欲しい
    リリーもミランダも、怖いけどそんなに美しいなら見てみたい
    久しぶりの海外ミステリ。もっと読みたくなった

  • リリー「初めまして!あら、貴方冴えない顔してるわね、どうしたの?」テッド「初めまして!実は妻のミランダが浮気していてね、いっそ殺してやりたいよ、ハハハ(アメリカンジョーク)」リリー「いいわね、是非やりましょ。(大真面目)」..という物語。1部まではあまり面白くないかも、と不安だったが、2部からは俄然面白くなってきた。白百合のようなリリーと、赤い薔薇のようなミランダの女の対決がこわっ!そして怖い女の前では男のまあ無力なこと。誰にも感情移入できないわりに、人物造形は妙に魅力的。アメリカンミステリーを楽しんだ。

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