氷の女王が死んだ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ソ 1-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488203030

感想・レビュー・書評

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  • 海の上のカムデン#2。不穏なタイトルにそぐわない、かわいいおばあちゃんの表紙。これ、まさかの閉じこめられて困っている場面。全体に漂うほげっとした雰囲気を象徴している。
    150cmの丸々してかわいいおばあちゃんアンジェラと、カフタンに宝石ぎらぎらのマツコ・デラックスルックのキャレドニア。経験からくる直観と空気の読まなさで突き進む。会話のおかしみ。前作に続いて、楽しく読んだ。

  • いやぁ、今回も面白かった!登場人物が限られてるから読みやすいし、アンジェラもキャレドニアも本当に好き。



    誰彼なしに顎でつかい、お高くとまった言動は数知れず。新参者でありながら、嫌われ者を選ぶコンテストがあればエイミーはぶっちぎりで優勝したに違いない。そんな彼女が六月の早朝、体操用の棍棒で撲殺される。多すぎる容疑者―だが、誰がそこまでしたいと思ったろう?困惑する捜査陣を尻目に、アンジェラたちはまたも探偵活動に乗り出す。ユーモア本格推理の老巧、待望第二弾。



    第1弾のときもそうだったけど、警部補のマーティネスがカッコ良すぎるー!アンジェラとキャレドニアが、マーティネスに釘を打たれたのに探偵やって、その報告するときの

    「電話では話が出来ないでしょう……私の声が電話線を焼き切ってしまう」

    のセリフがもう本当に良かった。怒ってる。何度も注意したのに、お願いもしたのに、暇を持て余した老人は暴走する。しかも、アンジェラは危ない目にも遭ってるのに。怒り方がスマートすぎて、イケメンに拍車がかかった。


    このシリーズ本当に面白い。これはもうシリーズを追うしかない。マーティネスのイケメン具合も追いたいし、「ちびすけ」なスワソンの恋の行方も気になる。


    2022.7.20 読了

  • シリーズ二作目を読み終わり、私はこのシリーズをまた読むことを確信した。面白い‼️
    アンジェラとキャレドニアのコンビももちろんだけど、他の入居者たちも個性的で憎めないキャラクターばかり。刑事さんが二枚目俳優に似ていてぽーっとなる感じもほほえましい。
    恋愛真っ只中の世代じゃないから安心感もあるし。こういう老後に憧れるが…そんなリッチな生活層ではないので、せめてキャレドニアなようなお友達がほしいものです。

  • シリーズ2作目。

    いつ読んでもシュミットさんの料理が美味しそう。
    地下の倉庫に閉じ込められたり、インフルエンザに罹ったりしながらも調べまわり、事件解決のお手伝い。

    アンジェラとキャレドニアの掛け合いが大好き。

  • 再読~。
    海外ドラマに向きそうで、見てみたい!
    相変わらず料理が絶品な感じでうらやましー。

  •  嫌われ者の新参者が殺され、聞き込みを開始したアンジェラとキャレドニア。捜査開始後も事件は続く。
     殺伐とした事件が起きているが、場所がカムデンだからか、二人のおっとりした老婦人が探偵役だからか、緊張感がなく、のんびり読める。二人の掛け合いが楽しい。

  • 高級老人ホーム「海の上のカムデン」シリーズの第二作。

    今度は、入居以来意地の悪さで周りを傷つけていた老女が殺られた。
    もちろん、アンジェラは、今回もキャレドニアとともに、
    マーティネス警部補を助けるべく捜査を開始する。

    被害者の地下の倉庫を見に行って閉じこめられたり、
    インフルエンザを引き込んだりしながら、
    最終的には犯人逮捕とさらなる殺人を防げて良かった、良かった。

    面白かったのは心配する警部補に聞き込みを禁止され聞き込みしないことを約束したのに、
    アンジェラもキャレドニアモそれぞれ捜査活動をしていた場面。
    それに、麻薬取引捜査官に「ここは素晴らしいところです」と、
    マーティネスと部下が力説する場面。
    なんだ、気に入ってるんじゃない。

  •  新書購入


     推理。
    「老人たちの生活と推理」の続編。

     主人公は二人。
     見かけだけなら名前の通りの可愛らしいおばあちゃんアンジェラ。
     堂々とした体躯をもつキャレドニア。
     二人とも裕福な老婦人で、好奇心旺盛。
    彼女たちは「海の上のカムデン」という高級老人ホームに住んでいる。
     そこで嫌われ者の老婦人が殺されて、探偵ごっこ再び(前作でも探偵ごっこをして現場をさんざかき回した挙句・・・なぜか真相にたどりついた)、という。


     犯人は最初から絞られている。
     なんせ、入所したての健康な老婦人が撲殺されているから、施設のお年寄りの大半は・・・無理。ぼけてたり、リウマチで早く歩けなかったり、耳が遠かったり、アル中だったり。
     恨みはたっぷりと買っているのだが、的確に殺せそうな人が少ない。

     老人ホームのお年寄りのリアル事情を織り込みつつ、事件は第二の殺人に発展し。

     涙誘うのが・・・ぼけたおばあちゃんの話で。
     大半が曜日を覚えていられないので、部屋のシーツ交換にくるメイドが何曜日にくるのかわからなくなるので、「一週間に1度」から「十日に一度」にシーツを変える頻度を変えようと、ホームの責任者が決めると非難ごうごう。シーツが不衛生とかいう理由ではなく。メイドがくるのがいつだか、わかんなくなる人が増えるせいで。
     で、なかには毎日のことすら覚えてられないおばあちゃんがいて。
     手紙を渡される時刻は決まっていて、ときにはスタッフからもうもらっているのに・・・またロビーに戻ってきてじっと手紙がくるのを期待して待っているのだそうな。
     ・・・・・・なんかもう・・・誰か一日四回ぐらい偽手紙だしてやれよー、とか思ってしまう。 
     そんなところで殺人事件。
     聞きこんでも、有力な情報をつかむのが大変なので、警部補たちはアンジェラたちと仲がよいので、聞くのでした。

     第二の殺人では健康な青年が殺されるので、ますます老人ホームの住人たちには不可能になっていく。
     だから、登場人物紹介のうちの半分はあっさり容疑者から消えていく。
     
     動機はわかんなかったけれど、犯人はあっさりと見当がついたので、まあ満足♪

  • サンディエゴ近郊にある高級老人ホームを舞台に起こるシリーズ第二弾目。
    あいかわらず、いい味をしたキャラのおばーちゃんやおじーちゃんが登場します。
    でも際立っているのはやっぱり主人公のアンジェラとキャレドニアですねぇ^^
    推理小説として読むと、ちょっと物足りない部分はあるものの、破天荒なこの2人の言動に笑わされて読むことができます。
    第一弾目よりはパワーダウンはしているものの、次作を読むのが楽しみですよん♪

  • 解毒されたババアに価値は無し

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