コウノトリの道 (創元推理文庫 M ク 11-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488214067

感想・レビュー・書評

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  •  ジャン・クリストフ・グランジェのデビュー作で仏で94年に刊行されました。98年には映画化もされた''クリムゾン・リバー''を刊行してます。クリムゾンは大変面白かったので著作のデビュー作の本作も期待が大きいです。

     フランス人青年のルイは、コウノトリの生態を調査する仕事をマックス・ベームから請け負い、打合せで訪れたスイスでベームがコウノトリの巣の中で死んでいるのを見つけた。ベームは心臓移植の痕跡が有りアフリカでの活動には不明な事が多く、スイス警察のデュマからコウノトリを追う旅と併行してベームの足跡も調査する様に依頼される。

     赤ちゃんを運ぶ渡鳥、なじみは有りませんが設定が奇抜でのっけから興味をそそられます。

     主人公のルイは、コウノトリの調査とベームの謎を解く為にコウノトリの移動ルートを追い始める。スイス・ローザンヌを出発しスロバキア・ブラティスラバ → ブルガリア・ソフィア → イスラエル → 中央アフリカ・バンギ → ベルギー → フランス → インド・カルカッタ と正しく彼自身が渡鳥よ様に世界を飛んだ。  
     
     各地で起きる心臓を取り除かれた死体と不気味な団体''統一世界''の関連。

     コウノトリの渡りとベームの隠された真実に加え心臓の盗難の謎を説く危険な旅を続けるルイ。何故か彼を突き動かす原動は、心の奥底で無意識に自らの家族の謎の解明を追っていたのかも知れない。

  • 渡り鳥の道を辿る旅で起こる殺人事件。残酷描写有り。
    登場人物が多く、1度読んでも解らない部分があるので、2,3度読んで楽しみたい。

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