パンプルムース氏対ハッカー (創元推理文庫 M ホ 5-6)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488215071

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  • マイケル・ボンドのパンプルムース氏&愛犬ポムフリットシリーズも6作目。
    調査というか内偵を依頼されるのは、いつもと同じであるが、今回はほかならぬ社の内部が脅かされた事件。
    編集長に対する悪質ないやがらせ、OA化をめぐりデータの改ざん、はてはマダム・グラントが失踪して…。
    いつもは強気のマダム・グラントの恋模様は何とも切ないが、パンプルムースを手伝ってくれるコンピュータのプロ、ボレル嬢がいい味わいと余韻を残している。
    又、このいつになく“まとも”な?登場女性であるマドモアゼルのコンピュータ入門篇がなかなかふるっている「すべてのコードが正しく接続されているとしたら――」とは人生に通じると…。(章のタイトルは“正しい接続”である。)
    勿論、出だしの騒動から笑えるし、途中でマダムの洋服を着てパリを歩くパンプルムース氏など、毎度のきつい冗談?も健在、今作では、いつものグルメよりはややひもじい思いをした場面が少なくなかったコンビかもしれないけれど、またまたポムフリットは大活躍。動物といえば、マダム・グラントの愛鳥ジョジョも登場します。

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著者プロフィール

サイエンスライター。『The Power of Others』で2015年イギリス心理学会賞を受賞している。

「2022年 『失われゆく我々の内なる地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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