- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488228040
感想・レビュー・書評
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読みたかった本。出張中の夫が突然帰宅、後すぐにモデル殺人容疑で勾留されてしまう。夫を救うべく行動に出る妻と、殺された妹の兄で首席警部のコンビが再捜査に。あるセリフから犯人の目星ついたが会話や二転三転する逮捕劇が面白くて一気読み。
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八月の月曜の晩、わが家でひとり過ごしていたところ、出張中のはずの夫スティーヴンが突然帰宅してきた。仕事が早く終わったので、という弁解に釈然としないものを感じるアリソンだったが、真夜中を過ぎるころ、今度は二人の刑事の訪問を受ける。彼らは、今夜一件の殺人が発生したこと、その現場で死体のそばにひざまずいているスティーヴンの姿が目撃されたことを告げた。打ちのめされながらも、夫の潔白を証明するため、アリソンは奔走を開始したが…。多彩な作風を誇る技巧派の雄が、二転三転するプロットと意外な真相を仕掛けた会心作。 (「BOOK」データベースより)
有栖川有栖氏の迷宮逍遙(いろんな作品に寄せたあとがきを集めたもの)で紹介されていたので手に取ってみた作品です。
まさかしょっぱなからあんな伏線があったとは……。
有栖川氏の書かれているあとがきにあるとおり、まんまとはまりました。
読み終わってもまだ気づかず、あとがきを読んで、読み返してみて、おおおお!と。
読んでいる間は面白かったんですが、読み終わったらおもしろくない。
つまらないという意味の面白くないではなくて、なんていうか、気にいらない?
真相を知った時のスティーヴンの態度と言葉がひどすぎる。
自分のことは棚に上げて何言うとんねん!って感じ。
それからロジャーとキャロル、そうなるか?
まさしくミスリードされ、予想外の犯人でびっくりする作品でした。 -
見事にやられました。終わりかたがいい感じ。
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Very Good!
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伏線の張り方のうまさ。これに尽きる。
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犯人当てが第一の伏線で出来た人は、思いっきり胸を張りましょう。
1993年 -
犯人が数ページ目でわかった・・と言ったら、面白くないと思われるかもしれないけど、
そうではない。
たいていは真ん中あたりでわかるそうだけど、本当の伏線はえ?こんなとところに?って
いうような箇所にあるそうだ。
よって私は結構凄い?
それでも(わかってしまっても)面白い・・・この著者は「ジェシカおばさんの事件簿」を書いてる人だと、初めて知りました。 -
すっきりとまとまった佳作、といったところかな。冒頭から事件が起こり犯人が捕まり無実を信じる妻が捜査を始める、というすばらしく王道なのだけど、二転三転するプロットは目を見張る。あっちに容疑が向けばこっちに向き。証拠が捏造になればまた新しい容疑者が出てきて。最後の真相もみごととしか言いようがない。いやー、きれいにまとまった。