捕虜収容所の死 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488238025

感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦戦時下イタリアの捕虜収容所という特殊な舞台設定、密かに掘り進められていたトンネルの中(密室状態)で死体が発見されるという本格要素、戦時下でのスパイ探し、収容所からの脱出がなるかというスリラー要素、それぞれが見事に結びついたプロットとなっているのが素晴らしい。実際に作者自身がイタリアの捕虜収容所に捕らえられた経験をもとに書かれた、その収容所の生活は非常に興味深いのだが、十分に組織化されているのと、のんびりとした生活をしている所が意外だった。

  • 2011/07/09読了

  • 収容所内の生活が興味深かったです。
    収容所という閉鎖された特殊な場所で、脱走と、殺人事件と、スパイ探しが平行に展開していきます。
    脱走劇は派手な活劇でなく、殺人事件とスパイ探しの脇で着々と堅実に進むのが好感でした。
    この3つの展開がうまく合わさってひとつの解明へと進みます。
    特殊な人間関係と状況の中で、友情と信頼と裏切りの人間模様も見物です。

  • 映画化すべし。で、そろそろあげましょうよ、オスカー。助演でデカプリオ、監督でスコセッシ。カメオにキャシーベイツ。すっごく巧く出来てる小説だわ。

  • 第二次世界大戦の捕虜収容所が舞台。戦争のお話とゆうよりはミステリ小説として書かれているので、逆に日常としての収容所の生活が身近に感じられておもしろい。ストーリーは脱走劇と殺人事件の犯人探しの2つによって進行。タイトルから感じるほど暗くなく、どちらかといえば明るい雰囲気をもったサクサクいける小説。だんだんもりあがって迎えるエンディングもなかなか親切で読後はスッキリ。

  • 謎解き+収容所からの脱出スリラーという異色作なんだけど、そのバランスがちょうど良く、どっちの面白さも等分に楽しめる。また登場人物も数が多いけどちゃんと魅力的に書き分けられていて分かりやすい。謎解き部分のフーダニットはちょっと小さいかな?という感じだけど迫る色々なカウントダウンがスリルを高めているし、最後の最後にまでどんでん返しを仕掛けているってのも感心。捕虜収容所の中も良く書かれているし、面白かった。

  • 凝ったミステリー。1952年という時代を感じさせる作風をどう評価するか。私には、テンポと主要人物のステレオタイプが昔の戦争映画を見たような感じであった。

  • 内容覚えてねえ

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