- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488265106
感想・レビュー・書評
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ホーソーン物の2作目。執筆作法に舌を巻く。これがあと8作読めるというのは嬉しい。散見するホームズへのオマージュ。有名な台詞が突然出てきて拍手喝采した。読み応え十分の見事なミステリーだ。日本への造詣が深そうなのも嬉しい。
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アンソニー・ホロヴィッツ
その裁きは死
元刑事ホーソーンと
作者アンソニー・ホロヴィッツが
殺人事件の謎を解くため関係者から
話を聞き取り犯人を見つけるミステリー。
二人で謎解きする第二作。
最後まで読まないと、犯人には辿り着けません。 -
イギリスらしいミステリ! あちこちに散りばめられた伝統の雰囲気が実によかった。
実直さが売りの弁護士が殺害された。現場に残された謎の数字の意味とは。
事件の展開や謎解きも伝統に則っており、エラリイ・クイーンやアガサ・クリスティー、コナン・ドイルを彷彿とさせる。ではこの作品はそれらの単なるコピーなのか? 答えは否だ。確かに殺人や謎解きは古きよき時代のフォーマットを使っているが、現代的にアップロードされた本作は読み応え十分である。 -
長いので何度か挫折。でも気になりまた手に取る。毎回だけど。ホーソーンまだまだ掴めない人物だな。
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・しまった2作目から読んでしもた
・ホーソーンの性格の悪さポアロに感じる
・作者ことアンソニーホロヴィッツがワトソン的立ち位置の脚本家として出演
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ホーソーンが謎の人物として書かれ、シリーズでそれを解き明かす流れになっている。
弁護士がワインボトルで殴打され死亡。壁にはペンキで182の文字、ハテサテ・・
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現実かどうかわからないところがよかった。古典的な本格ものっぽい。
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なぜ被害者が殺されたのか、ホワイダニットについては比較的早く分かったのだが、サブプロットが巧みで、最後まで飽きさせない展開は、さすがである。
現場に残された"182"の数字は何を意味するのか?伏線はあったのだが、流石にこれは分からない。
次作が待ち遠しい。 -
著者自身が作中に登場し、秘密のベールに包まれた過去を持つ刑事ホーソーンに翻弄されながら、事件解決までを詳らかに記述していく。現実が小説の中に入り込み、妙なリアリティが醸し出される。事件の発端は、離婚専門の弁護士が殺害され、現場には謎の数字が残され、離婚訴訟を通して疑惑が向けられる容疑者たち。一方容疑者との繋がりから、その前日に駅のホームから墜死した人物が浮上。事故か自殺か他殺か不明なまま、殺害された弁護士との間で、過去の不幸な事故での繋がりが明らかになる。両者は、大雨の日に洞窟内で逃げる途中、一緒にいた友達とはぐれる。洞窟に残された友達は溺死し、助かった二人が今回の被害者だったことがわかってくる。事件の容疑者が広がり、著者自身が推理で解決する場面へと展開されるが、果たして真相に到達できたのか、元刑事ホーソーンがどんな登場、謎解きをするのか、期待を裏切らない終盤が見事である。