その裁きは死 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
3.83
  • (157)
  • (366)
  • (212)
  • (30)
  • (4)
本棚登録 : 3066
感想 : 273
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488265106

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第二段。
    面白かった。面白かったのだが。。。。。星5に近い星4で。4.5くらいか。

    前作もそうだったが、パズラー要素が詰め込まれている反面、探偵役のホーソーンにも、ワトソン役のホロヴィッツにもあんまり魅力が感じられないという。。。
    結構嫌な感じの奴も出てきて。操作パートが長いこともあり、途中イライラさせられることも。
    ホーソーンについてはシリーズ全体を通しての謎にしたいのだと思うが。。。判明するまで好きになれるか。ホロヴィッツはちょっとずつ好きになりかけているみたいだけど笑

    事件自体は過去のも含め3つ。
    ワインボトルで撲殺された弁護士、その前日に轢死した弁護士の同級生、過去に洞窟内の事故で死んだ二人の同級生。
    この3つの事件が関係あるのかどうか。この関係性の整理が謎解きのポイント。前作同様、フェア中のフェアだった。脱帽。それだけに、キャラの魅力が薄いのが気になる。。。

  • ホーソーン物の2作目。執筆作法に舌を巻く。これがあと8作読めるというのは嬉しい。散見するホームズへのオマージュ。有名な台詞が突然出てきて拍手喝采した。読み応え十分の見事なミステリーだ。日本への造詣が深そうなのも嬉しい。


  • アンソニー・ホロヴィッツ
    その裁きは死

    元刑事ホーソーンと
    作者アンソニー・ホロヴィッツが
    殺人事件の謎を解くため関係者から
    話を聞き取り犯人を見つけるミステリー。
    二人で謎解きする第二作。

    最後まで読まないと、犯人には辿り着けません。

  • イギリスらしいミステリ! あちこちに散りばめられた伝統の雰囲気が実によかった。
    実直さが売りの弁護士が殺害された。現場に残された謎の数字の意味とは。
    事件の展開や謎解きも伝統に則っており、エラリイ・クイーンやアガサ・クリスティー、コナン・ドイルを彷彿とさせる。ではこの作品はそれらの単なるコピーなのか? 答えは否だ。確かに殺人や謎解きは古きよき時代のフォーマットを使っているが、現代的にアップロードされた本作は読み応え十分である。

  • (感想を書く時間がなくなってきてしまったので、今後は、ごく簡潔に備忘用の記載を残すように心がけることとする。)
    良い意味で、まさにトラディショナルな、フェアなミステリだと感じた。大仰なトリックや激烈な意外性とは縁がないのかもしれないが、ホロヴィッツ氏の作品はどれも上質で期待を裏切らないと思う。
    ただ、お国柄なのか、登場人物のうち警察関係者の行動には驚いたし、仮に日本で警察があのようなことをすればただではすまないような気もする…。
    また、ホーソーンの謎めいた言動は本シリーズ最大の謎、最重要の伏線と言ってもいいかもしれないが、語り手のプライバシーに立ち入っている様子など、今回は不穏さが目立った。
    そうしたどちらかというと謎解きの物語の本筋とは無関係のところで気になったことがあり、読み進むのが遅れてしまったのも正直なところである。著者が自身でも言っているように、探偵役に(人格的に、ポジティブな意味で)魅力的な要素がないと、作品自体の面白さとは別に、気になってしまうのかもしれない。

  • 長いので何度か挫折。でも気になりまた手に取る。毎回だけど。ホーソーンまだまだ掴めない人物だな。

  • ・しまった2作目から読んでしもた
    ・ホーソーンの性格の悪さポアロに感じる
    ・作者ことアンソニーホロヴィッツがワトソン的立ち位置の脚本家として出演

    ****************************

    ホーソーンが謎の人物として書かれ、シリーズでそれを解き明かす流れになっている。

    弁護士がワインボトルで殴打され死亡。壁にはペンキで182の文字、ハテサテ・・

  • 現実かどうかわからないところがよかった。古典的な本格ものっぽい。

  •  なぜ被害者が殺されたのか、ホワイダニットについては比較的早く分かったのだが、サブプロットが巧みで、最後まで飽きさせない展開は、さすがである。

     現場に残された"182"の数字は何を意味するのか?伏線はあったのだが、流石にこれは分からない。

     次作が待ち遠しい。

  • 著者自身が作中に登場し、秘密のベールに包まれた過去を持つ刑事ホーソーンに翻弄されながら、事件解決までを詳らかに記述していく。現実が小説の中に入り込み、妙なリアリティが醸し出される。事件の発端は、離婚専門の弁護士が殺害され、現場には謎の数字が残され、離婚訴訟を通して疑惑が向けられる容疑者たち。一方容疑者との繋がりから、その前日に駅のホームから墜死した人物が浮上。事故か自殺か他殺か不明なまま、殺害された弁護士との間で、過去の不幸な事故での繋がりが明らかになる。両者は、大雨の日に洞窟内で逃げる途中、一緒にいた友達とはぐれる。洞窟に残された友達は溺死し、助かった二人が今回の被害者だったことがわかってくる。事件の容疑者が広がり、著者自身が推理で解決する場面へと展開されるが、果たして真相に到達できたのか、元刑事ホーソーンがどんな登場、謎解きをするのか、期待を裏切らない終盤が見事である。

全273件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

Anthony Horowitz
イギリスの作家。1979年、冒険小説『Enter Frederick K. Bower』でデビューし、YA(ヤングアダルト)作品「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズ(集英社)がベストセラーとなる。ドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズの新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』(KADOKAWA)なども手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』は、日本でも「このミステリーがすごい!」「本屋大賞〈翻訳小説部門〉」の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。続く『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『ヨルガオ殺人事件』(以上、東京創元社)も主要ミステリランキングで首位を取り、4年連続制覇を達成した。


「2022年 『ホロヴィッツ ホラー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アンソニー・ホロヴィッツの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×