ホームズのクロニクル: シャーロック (創元推理文庫 M ト 2-2)
- 東京創元社 (1993年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488272029
感想・レビュー・書評
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ホームズの語られざる事件を小説化した傑作シリーズ第二弾。あー、あれあれと気づくだけでワクワクする。「スマトラの大鼠」「パラドールの部屋」などよく出来てるなあ、本家を超えてるんじゃないかなあと感心しきり
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※図書館
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正統派シャーロックホームズ贋作シリーズ第2弾!
不可能犯罪物もあるが大規模テロ事件なスマトラの大鼠が好きです。 -
ホームズパスティーシュ第二弾。
今回も聖典に近い雰囲気で無難に楽しめた。
でも、これに限らずパスティーシュものを読んでると猛烈に聖典が読みたくなるという…。 -
好評を得た『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』につづいて気鋭の女流が贈る、正調贋作第二弾。ミュージックホールを舞台にした不可能犯罪物「ハマースミスの怪人」、若き日のホームズが潜入捜査を敢行する「ロシアの老婦人」、ハメルンの笛吹き男を名乗る人物が英国全体を人質にとる「スマトラの大鼠」など、ホームズ譚の妙趣を心ゆくまで味わえる、謎と推理の一級品。 (「BOOK」データベースより)
パスティーシュっていうのかな、オマージュっていうのかな、とにかくホームズの正統派贋作であります。
第一弾の「秘密ファイル」よりこっちを先に読んじゃったけど、無問題。
「スマトラの大鼠」はちょっと気持ち悪かったけど、ワトソンのひらめきが冴えていました。
第一弾だけじゃなく、コナン・ドイルのホームズ作品もまた読んでみたくなりました。 -
一級品の贋作
シャーロック・ホームズが帰ってきた。「シャーロック・ホームズの秘密ファイル」から始まる3部作の2作目である(秘密ファイルはゲットしていない)。天下茶屋の古本屋で見つけたのだが、なかなか楽しい。創元推理文庫はハヤカワと並んで私のお気に入りである。
先週末からこの「クロニクル」を読み始めた。楽しくて止まらなかった。今朝読破し、明日から3部作の最終版へと移る。もっと続けばいいのにと思うが、久しぶりに本物のシャーロック・ホームズを読みたくなった。
ところで、今のこどもたちは
名探偵ホームズや怪盗ルパン
を愛読しているんだろうか?
私が小学生だった頃、ルパン対ホームズとかとても楽しみだったと思うんだが・・・。今なら差詰め、名探偵はコナンであり、怪盗はゾロリなんだろうなぁ。一度こどもにも読ませてみよう本物の名探偵と怪盗を。 -
大丈夫、トムスン女史のパスティーシュだよ。
第二弾。相変わらず安心して読める、至極正典的な短編集。
ワトスニアンの私にとってはワトスンが大活躍の「スマトラの大鼠」がお気に入り。
あと、「ハーレー街の医師」のオチが大変微笑ましいです。負けたら奢るんだぞって……可愛すぎる。
付録については有栖川氏と同じくノーコメントで……私はそこまで気にする程のシャーロッキアンじゃないようです。 -
ホームズものの「語られざる物語」を中心に書かれたパスティーシュ集。
文体は、そりゃ原文は分からないけど訳者さんが頑張っているおかげか、昔からなじんできたホームズものの文章という印象が強い。
また、原典よりもミステリ度が高まっていると思う(原典は冒険ものの方が多いし面白いと思う)
「ハマースミスの怪人」では、犯人消失のトリックが時代背景を生かしたもので、面白かった。
「キャンバウェルの毒殺事件」での毒殺方法も、今では見られないもので、感心した。 -
偽書としては、一番違和感がないシリーズ1。