日曜の夜は出たくない【新版】 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 309
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488421212

作品紹介・あらすじ

「だいたいお前さん達は想像力ってもんが足りなさすぎるよ、新聞や雑誌にひょいひょい乗せられて、やれ空飛ぶ人だ空中散歩者だってはしゃいでるんだから――もう少し頭使って自分の考えで物を云いなさいよ」そう言い放ったこの、仔猫みたいなまん丸い目をした童顔の小男こそ、名探偵猫丸先輩その人である。コミカルな筆致と切れ味鋭いロジックで読者を魅了し続ける本格推理作家、倉知淳の第一作品集。デビュー25周年を祝し新版刊行開始!

感想・レビュー・書評

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  • 神出鬼没な猫丸先輩の事件簿。
    有り得ない墜落死や寄生虫館の事件等。
    河童:船頭失格の猫丸が島に遭難。
    妖怪伝説の真相を解く。
    日曜の夜:日曜の切裂魔,恋人の疑念。
    蛇足:全体を引繰返す作者の仕掛。


  •  探偵役である猫丸先輩の一癖も二癖もある変人キャラが面白かったし、猫丸先輩が関わる七つの事件もバラエティに富んで飽きなかった。また、作者が仕掛けた小説の中の仕掛けも「そういうところを突いてくるか。」という意外性があって面白かった。このシリーズは全作集めたいと思った。

  • まんまるな目にふわふわの猫毛、仕草や行動まで猫っぽい変人猫丸先輩が次々に謎を解いていく短編集。

    超常現象のような不思議な話を伝え聞いただけでどんどん謎解きをする猫丸先輩すごいです。

    そしてどこにでもいるのに笑いましたw
    猫丸先輩が次はどこから現れるのか、楽しみに読みました。

    お気に入りは表題作と、ほっこりせつない「約束」です。

    本編のあとに著者と猫丸先輩のやり取りが載せられており、えーっ!となりました。
    またシリーズの続きも読んでみたいです(ㆁᴗㆁ✿)

  • 猫丸先輩が出てくる安心感。どんな複雑なトリックも彼の手にかかかれば、簡単に暴かれてしまう。一見関係性のない連作集だが、まさかの展開に、度肝をぬかれてしまった。何度も読み返してみたくなる作品。

  • わたしには難しい。
    1回読んだだけではこの本の面白さには気づけない。だけど、キャラクターが好きなので全部集めてしまいたい。表紙も好き!

  • これぞ、正しく連作短編集。
    最後まで読まないとダメですよ。

  • 謎解きもパッとしないし、なによりも雰囲気がバラバラやな…と思いながら読んでいたら、そのバラバラな理由が最後の方で説明されてました。
    でもそれなら、せめて解説されてる順番で収録してほしかった。
    その方が、こちらが気づいたことの答え合わせになってもうちょっと楽しめたのかも。
    しかも最も重要な謎が隠されてたのも、途中で「え?もしかして…」と思わせてくれるぐらいの分かりやすいヒントが欲しかった。
    気づけなかったのは私の読解力不足?

  • 猫丸先輩登場。
    一作ずつ雰囲気が違うこととか、ん??と思うことはあったものの、からくりには気付けず。
    最後の最後まで余すところなくたのしい。これぞミステリ。

  • 時間のない時にふと本屋さんで手に取った。
    カバーのウサギの絵とタイトルでなんとなく買った。
    移動時間の間に読もうと。作者は知らない人だった。
    読み始めて気づいた。短編集だった。どうやら猫丸先輩シリーズというシリーズの最初の本のようだ。作者のデビュー作でもあるらしい。
    話はデビュー作ということもあってか少し強引だったり、納得いかない説明とかもあったけど短編としてはバラエティに富んでて飽きなかった。最後にそのバラエティの多さの種明かしもあったが、ふうんってな感じだったかな。
    エレベータの修理工のところはそこに違和感があって犯人こいつじゃね?って思ったから納得ちゃ納得だったけどまぁどうだろ。
    話としては空中散歩者と河童がよかった。

  • 面白いとみせかせてふつう

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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