午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488423117

感想・レビュー・書評

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  • 2019年4冊目。デビュー作から青春の揺れ動く感情をしっかりと描く姿勢は変わらない。誰しもが持つ弱い部分をしっかりと持って生まれた登場人物達はときに頼りなく、ときに頼もしい。マジックというアクセントが効いているだけに⌈あてにならないプレディクタ」のラストは衝撃的。

  • こういう、ちょっと謎めいた事件のある、しかし誰も死なずにサクサク読める話もいい。
    マジック用語が沢山出てきたのも面白かった。

  • prime無料だったので、お借りしてみました。
    他力本願な男の子とコミュ障の女の子のボーイ・ミーツ・ガールもの?
    探偵役のヒロインがマジシャン、というのが新鮮といえば新鮮?
    だけど、どの登場人物にもさほど共感も覚えられなければ、好感も持てなかったので、はまり込んで読むことはなかった。
    学園ものらしく文体は軽く、難解ではないので、通勤電車の中でさらっと読む分にはよかったです。
    もっと年若い少年少女が読めば違ったのかもしれません。

  • 2018/1/7読了。
    レストランバー「サンドリヨン」でマジックを披露している女子高生、酉乃初が探偵役、その子に一目惚れしてしまった気の弱い須川君がワトスン役。

  • 【あらすじ】
    ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』で腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。それなのに、人間関係には臆病で心を閉ざしがち。須川くんは酉乃との距離を縮められるのか―。“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリの決定版。第19回鮎川哲也賞受賞作。

    【感想】

  • 短編の連作、青春真っ只中。うーん。かわいらしいね。ちょっとおじさんが読むのが厳しくなってきた感じ。

    マジックを使って、コミュニケーションを図る不器用な女子高生とその子が気になる男子の話。

    大きな事件は起きないけど、なかなか切ない話が多い。

  • マジックが得意な女子高生、酉野初に一目惚れした須川くんが、彼女と一緒に学校の事件を解決するという話。

    彼女は無愛想だけど、バイト先で高度なマジックショーを行うという学校では違った面を持っており、洞察力に優れていて、同世代から見るとちょっと近寄りがたい存在。

    須川くんがすごくかわいいと思ってしまった。
    学校の美人に声かけられて素直にドギマギしたり、酉野の太ももに赤くなったり健全だ(笑)

    須川くんという素直で関わりを持とうと行動してくれる存在ってとても貴重。
    これから彼女も一気に素直になりそう。
    そして意外と須川くんに転がされそう。

  • (内容)
    ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』で腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。それなのに、人間関係には臆病で心を閉ざしがち。須川くんは酉乃との距離を縮められるのか―。“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリの決定版。第19回鮎川哲也賞受賞作。


    (感想)
    本好きの友達に勧められて読みました。
    高校生の現状が上手く表現されていて、かなり共感できる作品でした。色々な人に読んでもらいたいと思い、図書室に入れてもらったくらいです。

  • 鮎川哲也賞受賞作。個人的に好きな短編連作。素直におもしろい。

  • 《酉野の魔法にかけられたい‼︎》

    第19回鮎川哲也賞受賞作。
    ポチこと須川くんの一人称で物語が語られていきます。

    ミステリとして謎を解き明かしつつも、ちゃんとマジックのタネは明かさずにしてあるのが嬉しい。
    これぞ本文中の、魔法は魔法のままでいい、の領域。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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