- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488423124
作品紹介・あらすじ
酉乃との距離が縮まったような、そうでないような。悶々と過ごすポチこと須川くんが遭遇した、バレンタインをはじめ学内外の出来事。『午前零時のサンドリヨン』に続く第二集。
感想・レビュー・書評
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好きなことを好きって言える居場所があることは本当に嬉しいことなんだな。
自己防衛のために知らないうちに誰かを傷つけているかもしれない。
『心の声と自分の声をまったく一緒にするだけのことなのに、どうしてこんなに難しいのだろう。』 -
『午前零時のサンドリヨン』の続編
須川君はヘタレで思うことをハッキリと言えない。酉乃さんは、マジックのときは饒舌だけど、普段は孤独
クラスの中の主流派と被疎外者の恐ろしい力関係。必死で主流派に食らいつく人。生まれる犠牲者
犠牲者の気持ちが分かる須川・酉乃。優しさと勇気で奔走する -
一気に読んでしまいました。前作に続いてこちらもとてもおもしろかったです。
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2021/05/05 幅広帯バージョン読了
須川くんと酉乃さんの付かず離れずのもどかしい関係にモヤモヤしっ放しでした。
マツリカシリーズ、小説の神様に続いて読みました。
本作は青春のほろ苦さが際立っていたと思います。
またいつか続編が読めたら良いなと思いました。
幅広帯バージョン
http://www.webmysteries.jp/archives/24900123.html -
「アウトオブサイトじゃ伝わらない」
突然変わった彼女。
片思いしていた相手の事情を人伝に聞いてもショックな情報なのに、目の前で秘密裏に行われてた状況を見てしまった時は絶望だろうな。
「ひとりよがりのデリュージョン」
入れ替わった封筒。
きっかけはちょっとした事だったのかもしれないが、ここまで貶す事が出来る人達の人間性を疑うと同時に群れなければここまでの事は出来ないのだろうなとも思うな。
「恋のおまじないのチンク・ア・チンク」
集められたチョコレート。
確かにバレンタインとはいえ匿名のものを貰ったら、どうしてもそのチョコレートを渡してくれた人を知りたくなるだろうな。
「スペルバウンドに気をつけて」
連絡がつかなくなった訳。
いくら自分がしてきた事が自分の憧れていた人を傷付ける事だったとはいえ、何故気づいた時点で謝らず罪を重ねてしまったのだろう。
「ひびくリンキング・リング」
謝りたい心。
簡単な事ではないが彼女が自分の犯した事を認め謝りたいと思ったのなら、許して貰えるかは別として後は行動にどれだけうつせるかだろうな。