水族館の殺人 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.85
  • (96)
  • (204)
  • (141)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 1680
感想 : 122
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488443122

作品紹介・あらすじ

夏休み最中の八月四日,向坂香織たち風ヶ丘高校新聞部の面々は,取材で市内の穴場スポットである,丸美水族館に繰り出した。館内を館長の案内で取材していると,B棟の巨大水槽の前で驚愕のシーンを目撃。な,なんとサメが飼育員と思われる男性に喰いついている! 駆けつけた警察が関係者に事情聴取していくと,容疑者は11人にもおよぶことに。しかもそれぞれに強固なアリバイが……。袴田刑事は,仕方なく妹の柚乃へと連絡を取った。あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。“若き平成のエラリー・クイーン”が,今度はアリバイ崩しに挑戦。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キャラクターに深みが増した。
    それだけでも面白い。
    謎解きはもっと面白い。

  • 前作の体育館の殺人が面白かったので、こちらも読んでみました。登場人物は基本前作と同じですが探偵役の男の子の妹がチラッと出てきたりしているのでシリーズ化確定ですね。

    ストーリーは序盤は卓球部の主人公の試合場面と、水族館での殺人事件が交互に切り替わりつつ進んでいきます。他の方の感想にもありましたが卓球部側のシーンは必要なのか…。主人公が水族館に行くのではダメだったのか。。

    水族館の登場人物が多くて覚えきれず名前が出てくる度に巻頭の登場人物紹介を見ながら読み進めましたが、キーとなる人物は限られているので途中からはそれほど苦ではなかったです。
    いつものように犯人は当てられるまでわかりませんでしたが、なぜ紙が散乱してるのか、なぜ水滴が落ちているのか…などなど、一つ一つの?を理詰めで追求していくと解けるようになっている…ようです。(わたしは見抜けませんでしたが。。)

    犯人の動機に関して、探偵くんと犯人が会話しているシーンが最後にあるのですが、犯人の奥底の気持ちはあんなラストでバラす必要あるのでしょうか??敢えて曝け出す必要あったのかな?急にあれれ?って思ったのはわたしだけでしょうか。

  • シリーズものだとは知らずにこちらを最初にオーディブルで聴きました。
    読み手さんの声が聞きやすく、物語も楽しかったです。

    個人的には事件の詳細や犯人よりも裏染がなぜ学校の中に住んでいるのかの方が気になりました。

    最後の事件の詳細を紐解いていくシーンではあまりにもモップの事ばかりで正直なところ事件の詳細があまり頭に入って来ませんでした。

    サメへの愛が行き過ぎた故の事件でした。
    シリーズの他の巻も聴いてみようか悩みます。

  • 卓球部パートいらない
    あとモップがなんだって?

  • 前作「体育館の殺人」を5年前煮読了しているのだが全く覚えてない。

    本作はかなり多くの登場人物が被るシリーズものであるだけに、前作も読んでおいた方が楽しめるだろう。本作では前作のいきさつをあまり丁寧には説明してないので、歯がゆい場面が多々あった。その点では残念ながら私は全く楽しめなかった。もう少し親切に説明してほしかった。

    登場人物のキャラクターは、ライトノベルのノリに近いと思うが、主人公を取り巻く謎も多く、事件の解決はもちろんだがその解明もこのシリーズの楽しみになるに違いないと感じられた。

    作者は平成のエラリー・クイーンと評されているらしいが、私にはピンとこない。確かに推理はキレもよくその論理構成は緻密であるが、そもそも自分がクイーンの事をよく知らないので比較は出来ない。クイーンを読む楽しみが増えたかな。

  • 裏染天馬シリーズの2作品目 読みました。
    容疑者11人もいてしかもそれぞれに強固なアリバイがある事件に、アリバイ崩しをしていくさまとトリックには驚かされました。
    読みやすくて、何より登場人物が良いですね。

  • 今回も凄い面白かったし、最後まで犯人の見当もつかなかった。けれど、動機が何だかなぁ…

  • 探偵・裏染天馬シリーズ第2弾
    11人の容疑者。事実を見つけるたびに容疑者は絞られるが、推理を重ねるたびに容疑者を外れたはずの人にも容疑がかかる。全ての事実を論理的に推理して、浮かび上がった犯人に納得。サメに襲わせたことに憤りを感じた。
    私は犯人が全然わからなかったので、気がつけば「犯人はこの人だ!」と、11人全員を一回づつは犯人扱いしてしまいました。
    妹の登場人物や裏染天馬が学校に住む理由も少し明らかになって、今後も楽しみです。

  • 裏染シリーズ2冊目、今回も面白かった!

    犯行現場に残された様々な痕跡に11人もいる容疑者のアリバイ崩しなど、前作よりも自分には難解に感じた。
    現場の見取り図はあったけど、例えば大量の紙が散乱していることや排水口が紙で詰まっていること、床の傾斜…など、図に乗り切らない情報もたくさんあって、自分の中でイメージするのに時間がかかってしまった。
    でもページを戻りつつ自分なりに考えながら読むという楽しみがミステリーを読むことの醍醐味の一つかなぁとも思うので、一作目に続き大満足です。

    犯人は全然分からなかった!
    そして自分的には意外な人物だった。
    人物造形的にこういう人は犯人じゃないだろうと勝手に思い込んで除外してしまっていたことに読後気づき反省。
    あれだけの計画殺人で残虐な殺し方だし、てっきり被害者に強い恨みがあると思っていたらまさかの…
    でもこれでこんな殺され方をしてしまうのは可哀想だなぁと思ってしまった。

    好みは分かれるだろうけど、登場人物たちのキャラが魅力的で読んでて楽しい。
    軽快な会話とゴリゴリの論理的な推理展開、このバランスがめちゃくちゃ好み。
    すっかりお気に入りのシリーズになりました。

  • 裏染天馬シリーズ2作目。11人もの容疑者がいるなか、少ないヒントから推理していく。難解なパズルのように難しいが論理的に思考していくところにハマる。キャラも良かった。

全122件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

★小説家/推理作家。“平成のエラリー・クイーン”の異名をとる、本格ミステリ界の若きエース! 代表作に『体育館の殺人』『図書館の殺人』『ノッキンオン・ロックドドア』など。

「2018年 『ネメシス ♯40』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青崎有吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×