ぼくと、ぼくらの夏 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 275
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488459192

作品紹介・あらすじ

暑い夏休みの朝、高校2年の戸川春一は同級生・岩沢訓子が、稲城大橋から飛び降り自殺をしたことを、刑事である父親から知らされる。あんなまじめそうな子が、自ら命を絶つなんて。その日の午後、彼女の死を偶然に出会った酒井麻子に伝えると、なぜか一緒に事件を探る羽目に。麻子は訓子とは中学からの親友で、高校入学後から距離をおかれて悩んでいたという。二人の探偵行は、新たな事件を引き起こし……。決して古びない瑞々しい文体で評判となった、青春ミステリの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • YouTube「出版区」という1万円で本を買う企画で紹介されていた一冊です。
    近所の本屋で見つけて購入しました。
    -------------------------
    暑い夏、ぼくが出会ったのは
    彼女と殺人事件だった……

    青春ミステリの金字塔

    「君がシャーロック・ホームズで、おれがワトソンだ」

    毎夏、読み返したくなる不朽の名作
    -------------------------
    1988年に刊行された作品。
    私が3歳のころの本。

    すごく昔に思えるけれど、
    文体の読みやすさから、
    古くは感じませんでした。

    高校生の飲酒喫煙が自然で、
    そこは時代を感じました。苦笑
    あと、不良っぽい奴が普通に良い奴でした。笑

    刑事の息子、
    ヤクザの頭の娘、
    自殺した同級生。
    彼女は本当に自殺だったのか。

    夏の芝生とか日差しとか、
    夏休みの気怠い空気感が
    読んでて心地よかったです。
    淡々しているのがよかったです。

    冷静で頭の回転が速くて可愛い女の子にモテる主人公。
    読みながら森博嗣さんの作品を思い出しました。

    著者はもう亡くなっているので新作は読めないけれど、
    「風少女」も読んでみたいです。
    絶賛金欠中のため、落ち着いたら購入しようと思います。

    • 中村千鶴さん
      小島監督のご紹介ですか?わたしも同じのを見て読みました。他の本も少しづつ読んでいるところです。
      小島監督のご紹介ですか?わたしも同じのを見て読みました。他の本も少しづつ読んでいるところです。
      2024/04/04
    • pa-yanさん
      >中村千鶴さん
      ご返信が遅くなりすみません。
      コメントありがとうございます。
      おそらく同じですね…!
      他の作品も良いですか??
      私...
      >中村千鶴さん
      ご返信が遅くなりすみません。
      コメントありがとうございます。
      おそらく同じですね…!
      他の作品も良いですか??
      私はまだ何を読むか決めかねてます。苦笑
      2024/04/07
  • サラサラ読めるが、何となく途中から先が読めてミステリーとしては今ひとつ。主人公の高校生、昭和ってこんな感じだったかな。

  • 続きが気になって、さらさらっと読めた。
    登場人物みんなが怪しく思えてくる書き方だったような。春一、高校生とは思えない勇敢さ冷静さでいろんなことに気づくのか、それとも父親刑事の譲り受けなのか…
    春一の冷静で無感情な態度と、麻子の感情的な描写の対極が面白かった。無いものに惹かれるとはこれかもしれない。

    人の感情はやっぱり複雑、時には殺人まで考えるようになるのだから、人の感情は侮れないよなぁ。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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