七度狐 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 4-3)

著者 :
  • 東京創元社
3.37
  • (4)
  • (28)
  • (41)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 247
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488470036

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こういう村ミステリは大好き。とても読みやすくて、最後の不穏な終わり方も良かった。ただ探偵の牧さんがあんまり好かなかった。

  • 何だがいろんなものが入っている。

  • 「泣かせる、怒らせるのは簡単だが、笑わせるのが一番難しい」の台詞が心に響く。

  • 名門落語家一門の跡目争い殺人事件のお話。

    落語の噺に合わせながら次々と起こる殺人事件を落語の雑誌を編集する編集長とその部下が犯人を追う。

    落語の世界に魅了され名人の名を継承していくということに囚われていく落語家達の鬼気迫る様子がよく表れてます。

    登場人物名が落語家が多いためややこしい感じはあるがそこも楽しめる一冊。

  • 間宮シリーズの長編。
    失踪した師匠、45年後に同じ場所で開かれる一門会で後継者選び。豪雨で道路がふさがり孤立する中、事件が!
    ・・・というわくわくな展開です。

    面白かったですが、編集長はもうちょっと説明してやれよと思った。笑。

  • 館ではなく村が孤立する、「嵐の山荘」もの。犯人当てと言うより、45年前に何が起こったのかが焦点。きちんと推理すれば、そこそこ高率で見抜けるような気がする。好きになれる登場人物が少ないのと、文体が個人的に合わなかったので、点数は辛め。

  • 落語のエピソードを交えたライトミステリーを期待していたのですが、内容はドロドロした重いものでした。
    しかも、芸へのこだわりならまだしも、動機と事件内容のバランスが異常なので、せっかくの題材なのに惜しいと思いました。

  • 牧・緑のシリーズでもう少し軽いタッチかと思っていたら、意外なほどに本格ミステリー。しかも過去を引きずる連続殺人。警官は全く頼りにならない。
    落語ものの見立て殺人。犯人は予想しやすいが、その背景は予想外。牧は冷静過ぎる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    静岡に行ってくれないかな―北海道出張中の牧編集長から電話を受け、緑は単身杵槌村へ取材に赴く。ここで名跡の後継者を決める口演会が開かれるのである。ところが到着早々村は豪雨で孤立無援になり、関係者一同の緊張はいやが上にも高まる。やがて後継者候補が一人ずつ見立て殺人の犠牲に…。あらゆる事象が真相に奉仕する全き本格のテイスト、著者初長編の傑作ミステリ。

  • 北海道出張中の牧編集長から電話を受け、緑は単身杵槌村に赴く。ここで名跡の後継者を決める口演会が開かれるのである。ところが到着早々村は豪雨で孤立無縁となり、関係者一同の緊張はいやが上にも高まる。やがて後継者候補が一人ずつ見立て殺人の犠牲に…。

    ”見立て殺人”、”クローズドサークル”。
    落語会が舞台だけども、そういう意味でなく本格テイストのミステリです。福家警部補シリーズの作家さん初の長編なのだとか。

    福家警部補シリーズが好きで、その文体の読み易さから手に取った本シリーズ。こちらは、落語会が舞台となっているシリーズだそうで、不勉強な私はタイトルになっている”七度狐”が本当にある噺ということすら知りませんでした。(作中作かと思ってました)

    本作品は、落語を知らなくても楽しく読めます。主人公の女性が新米の落語雑誌編集者なので、視点を合わせてくれるような感じですかね。それでも、本作品の前には短編があるようで、編集者としては成長しているのでしょうけども。

    個人的には、見立て殺人というのがあまり好きでないのですけど、クローズドサークルは大好きなので、あれこれ考えながら読みました。ただ、善くも悪くも”普通”かな、なんて思います。

    閉鎖的な場所が舞台だけどもさほど緊張感はなく、意外な人物が犯人、というわけでもない。反面、丁寧に書かれていて読み易いので、極端にガッカリするほどでもない。芸事への執念、という意味では中々怖い作品ではあるかな。

    ミステリ初心者にはお薦めです。
    ただ、残念だけどある程度ミステリを読んでいる人にとっては少々物足りない作品ですね。

    落語好きには…どうだろう。

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大倉崇裕(おおくら たかひろ)
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。97年、「三人目の幽霊」で第四回創元推理短編賞佳作を受賞。98年、「ツール&ストール」で第二十回小説推理新人賞を受賞。2001年、『三人目の幽霊』でデビュー。代表作である白戸修シリーズ、福家警部補シリーズ、警視庁いきもの係シリーズは、いずれのシリーズもTVドラマ化されている。

「2022年 『殲滅特区の静寂 警察庁怪獣捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大倉崇裕の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×