- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488482039
作品紹介・あらすじ
親王誕生の祝宴に影を落とす、盗賊と呪符の謎。紫式部の勘がますます冴える! 平安時代を舞台に、第13回鮎川哲也賞受賞作家が描きだす雅な王朝推理絵巻、待望の第2弾。
感想・レビュー・書評
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このシリーズ分厚いけど、面白いからサクサク読めてしまう!
阿手木と義清についに子供が出来た!良かった~。
なかなか出来ないなとは少し気になっていたところでもあったからホッとしたわ。
義清と途中ギクシャクしてしまったときはハラハラしたけど、無事解決して良かった。
香りの原因の人物は予想したとおり、姫宮様だった。
義清が普段接触して香りが移りそうな可能性が高いのは姫宮様だもんな。
理由は分からないけど、なんとなく犯人は小仲かなぁと予想していたけれど、まさか本当に小仲だったとは。
小仲が庇っていた相手が紫ことゆかりの君だとは分からなかったから、分かったときはおおお!となった。
そして、そのゆかりの君が定子中宮の従姉妹だとはねぇ。
それは中宮も庇うわ。
中宮が庇ったのだろうなということは途中で薄々感づいたけど、ゆかりの君だったんだな。
日記の執筆者から外したことだけを心苦しく思っていたのかと思ったけど、そこで繋がってたとはなぁ。
紫式部が道長の子を産んでたとは驚いた。
でも、早くに亡くなってしまったんだな…。もしも、すくすく成長して大きくなっていたら、今頃道長ともっと親密になってたのかな。
二人の関係性はきっと今と同じ様なものではなかったのだろうなぁ。 -
2015年7月25日購入。
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探偵・紫式部第二弾。こちらは紫式部日記のでき方をベースにした物語。
物語の本筋の推理もおもしろいけど、
紫式部の周辺を取り巻く部分もびっくり。
綺麗に張られた伏線が見事に回収されててすっきりした。
そしてやっぱり道長は憎らしい。 -
源氏物語を書いた背景の1巻と続けて読みましたが、紫式部日記を背景にしたこちらも面白かったです。謎そのものの不思議も良いのですが、式部はもちろん端役まで登場人物の人柄や間変え方、人間関係が実に生き生きとしてます。上つ方々の悩み、下々の悩みが今の世界とそう変わりなく身近に思えます。3巻も楽しみです。
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一作目の存在を知らず、こちらを先に読んでしまいましたが、これはこれで完成している話でしたので問題なく楽しめました。でも人物関係などを楽しみたいのであれば、順番通りに読んでいたらよかったのかも。
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時は平安。人々の注目を集めるひとりの女性がいた──その名は紫式部。かの『源氏物語』の著者だ。実は彼女は都に潜む謎を鮮やかに解く名探偵でもあった。折しも、帝が寵愛する女性が待望の親王を出産、それを祝う白一色の華やかな宴のさなかに怪盗が忍びこみ、姿を消した。式部は執筆のかたわら怪盗の正体と行方に得意の推理をめぐらすが……。鮎川賞受賞作家による王朝推理絵巻。著者あとがき=森谷明子/解説=細谷正充