夏至の森 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 87
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488520144

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだことのある『冬の薔薇』の後の時代の話なのですが、前作をすっぱり忘れていた私でも大丈夫。
    とある館で行っているお裁縫の会が、実は結界を作っているという設定がツボでした。世界を縫いとめているんですよ!

    原題 / "SOLSTICE WOOD"(2006)
    カバーイラスト / copyright 2008 Kinuko Y. Croft All Rights Reserved. www.kycraft.com
    カバーデザイン / 東京創元社装幀室

  • 以前出た「冬の薔薇」の続編らしい。
    シルヴィアの曾曾曾祖母(ローズだった!)の手記ってのがそれに当たるようです。
    携帯電話とかCDとか飛行機とかがある、マキリップにしては珍しく舞台が現代っぽい。
    こんな現代まで魔法と妖精が身近にあるってあたり、フェナリナーサよりマシな世界なのかも。(苦笑)

    パッチワークとか縫い物やレース編みで、世界を縫い留めるってすごいです。おばあちゃん、大活躍だよ♬



    ところで、東京創元社ではマキリップ祭りなんだろうか?
    来月、イルスの竪琴が出るんだけど、これは新訳なんだろうか?
    訳は早川の時と同じ人みたいなんだけど、、、、
    全く同じものをそのままだったら買わないと思うけど、どうしようかな〜。
    あ〜、でも挿絵は変っちゃうかな?
    お涼さまのレーデルル大好きなんだけどな〜。

  • 世界がつながる話。前作を読んでいないことを読んでから気づく。
    珍しく現代風な感じだけど、主人公のイメージはほかの作品と似ているかなぁ。

  • 「冬の薔薇」を踏まえて読み始め。ずいぶん読みやすかったです。シルヴィアの苦悩も理解できたし。こちらとあちらが邂逅する20・21は各人の反応が様々で爽快。

    ただ、かなり「冬」とはニュアンスが変わったので、帯はちょっとどうかと思う。

  • 物語としては面白いのだが、時折混じる子供向けみたいな訳に興ざめ。あとは、沢山の疑問が残ったまま最後があっけなく終わってしまうのが残念。今回出て来た夏の女王がいい妖精だとしても、冬の女王が来たらどうするのか?とか。もう少し妖精の国の方を書き込んで欲しかった。

  • 車や携帯のある現代でも、異界とつながる不思議な場所は確かに存在する。そんな気がしてくるファンタジー作品です。

  • 「冬の薔薇」の続編のような。
    現代に生きる子孫のシルヴィア・リンが、祖父リアムの葬儀のために7年ぶりに村に帰ってくる。
    曾曾曾曾祖母?のロイズ・メリオールの手記を読まされる。これが「冬の薔薇」の内容ですね。
    鬱蒼とした森に棲むのは、恐ろしい妖精の女王とその眷属たち。
    シルは、由緒あるリン屋敷を継ぐように言われるが…?
    シルの父の名前を誰にも告げずになくなった母。
    幼なじみのドリアンは、リン家を手助けする家柄。
    ところが、ドリアンの父オーウェンは長年、妖精の世界のルーと恋仲で、いつ会えるともわからない状態だった。
    祖母アイリス達がお裁縫の会でやっていたことが、妖精のいる森を縛る魔法だったと初めて知るシルヴィア。
    屋敷をテーマパークにしようという妙な業者も。
    だがその娘はすべてを見ていた。
    シルの従弟のタイラーは、親の再婚で、しばらくリン屋敷に滞在していた。
    それが妖精との取りかえっことなって…?

    多彩な登場人物がくっきりと描き分けられています。
    村や森の自然も、自然を超越した情景も美しい。
    ファンタジックで、スウィートで、とても魅力的でした。

  • 携帯電話や自動車やCDプレイヤーも出てくる現代を舞台にした、『真夏の夜の夢』のごとき妖精譚。ゲームオタクの少年と入れ替わるチェンジリング(取り替えっ子)や、村の女性達によるお裁縫の会(ギルド)VS妖精の女王の戦いは新鮮な感じがする。

  • マキリッブの描く現代妖精譚。「冬の薔薇」の主人公たちの子孫が活躍します。読みやすくてわかりやすいファンタジー。主人公の仕事が本屋さんなのがツボ(ほとんど本屋さんの場面はないけれど)!

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