紐結びの魔道師 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
4.09
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本棚登録 : 465
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488525064

作品紹介・あらすじ

紐結びの魔道師リクエンシス。紐を様々に結ぶことで、相手を言祝ぎ、幸運を祈るかと思えば、巧みに罠をしかけもする。あるときは腹に一物ある貴石占術師を煙に巻き、魔道師を目の敵にする銀戦士と戦い、あるときは炎と大地の化け物退治に加勢し、またあるときは相棒で書記のわがまま爺さんの命を救おうと奔走し、写本の国パドゥキア目指して砂漠を横断する。コンスル帝国動乱の時代、紐結びの魔道師の活躍を描く好評シリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • オーリエラントの魔道師シリーズの第五作。

    紐結びの魔道師エンスの物語。
    腕は立つし、懐も深いし、魔法も達者(?)だし、
    ファンタジーらしからぬ明るいくキャラクターで楽しかった。
    招福の魔道師だからか。
    祐筆のリコとのコンビも面白いし。

    何百年も死なないのは、どんな人生なのだろうか。
    年齢よりずっと若く見えるが、永遠に若いわけではない。
    若く見られて嬉しくはならないだろう。
    ほとんどの人を見送ることになる。
    別れに慣れてしまうのだろうか。

    長生きだからといって、
    必ずしも金持ちになれるわけではない気がする。
    そもそも金は必要だとして、金持ちになりたいのだろうか。
    物に執着するだろうか、広い館に住みたいだろうか。
    自分はスナフキンのように、旅から旅へと暮らす気がする。

    冒険をするような年ではないといいつつ、
    新しい土地へ、人生へと旅をはじめる「魔道師の憂鬱」が面白かった。

  • 出会って良かったシリーズ。魔法の説得力?と世界観の厚みは読んでて本当に楽しい。
    この巻は中でも、エンスとリコや市井の人々の交流も楽しく好きだなぁ。
    とりあえず年表作りながら読み直したい。

  • オーリエラントの魔道師シリーズの中で、一緒にいていちばん安心できそうな魔道師の話。
    闇を身に持ちそれを自覚しながら生きていくリクエンシスが頼もしい。あと単純に紐がたくさん結ばれているのを想像するとかわいい。

  • シリーズの中では1番好きかもしれない。
    エンスの飄々とした生き方と、時々の相棒との掛け合いも面白かった。
    エンスとニーナがこの先どう生きて行くのか、とっても気になる。

  • シリーズが出ているので、空いた時間にKindleでダウンロードして読みたくなる

  • シリーズ第5弾は一人の魔導師の短編集
    解説の池澤春奈と同じでリクエンシスが今のところ一番のお気に入り♡

  • 短編集だが最初の一編が「オーリエラントの魔道師たち」と同じだったので、間違えたかと思ったが、次からは新しい物語でした。リクエンシスの軽やかな、けれど長い長い人生。次作にニーナは出てくるのかな。あ、ケルシュが出てきた! 巻末の年表がありがたい。

  • これは味わいがあった。

  • 紐の結び方で色んな魔法が発動する魔導士の話。今回は前向きな主人公が日々楽しそうに過ごしているイメージで、読んでいて楽しいです。
    理不尽な死というのが今回ないので、余計にとても私好みです。

  • エンスが好き。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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