赤ずきんの森の少女たち (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 156
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488588083

作品紹介・あらすじ

神戸に住む高校生かりんは、祖母の遺品であるドイツ語の本を従兄に訳してもらう。それは、十九世紀末の寄宿学校を舞台にした少女たちの物語だった。赤ずきん伝説の残るドレスデン郊外の森、学校でささやかれる幽霊狼の噂。校内に隠された予言の書と宝物の言い伝え。読み進むうちに、二人は物語と現実を結ぶ奇妙な糸に気づく。『ぬばたまおろち、しらたまおろち』の著者がグリム童話をもとに描いた、神戸とドイツの不思議な絆の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ところどころ面白くはあったのだけれど、色んな要素を詰め込み過ぎた感は否めないし、伏線は回収されたのにモヤモヤが残る。ラストは結構強引に展開した気もするし…

    登場人物が多いから仕方がない面もあるのだろうが、もう少し主人公たちが魅力的であって欲しかった。全体的に薄っぺらい印象。

    厚めのファンタジーだけれど、ラノベに近いのだろうか?期待し過ぎてしまったかな。

  • グリム童話をもとに描く神戸とドイツの不思議な絆の物語とのこと。
    神戸に住む高校生・熊丸かりんの祖母の遺品に、大切にしていたらしいドイツ語の本があった。その本をかりんの従兄・栗原慧が翻訳するという形式。
    十九世紀ドイツの寄宿舎や社会の雰囲気、女性の尊厳や自由の問題、そして色濃く漂う戦争の気配。
    ファンタジーで、正統派ヒーローもいて、冒険譚でもあり、と筋を追うだけでも楽しいお話なのだけれど、ちょっと立ち止まると現代の危うさに気づかされる。失ってからでは、戻ってからでは遅いのだが。

    Web東京創元社マガジン http://www.webmysteries.jp/archives/31945381.html

  • 楽しかった。
    面白かった。
    でもそれだけじゃない。最後の章を読むときは、涙腺ゆるみっぱなしでした。
    何度も読み返して、一生付き合う本になりそうです。

  • 歴史ファンタジーにしてタイムファンタジーの傑作。ロッテの語るところ、本当にドイツ人が書いたと言われても信じちゃいそう。まさかまさかの展開と清々しいラスト。こういう一冊に出会えるからファンタジー読むのやめられない。

  • プロローグ 三月
    丘の上の女学校/お昼寝熊さんとひらひら狼
    間奏 一 五月
    ドッペル……?/消えた肖像画/階段の罠
    間奏 二 六月
    木苺の契約/月光文書とマイセンと
    間奏 三 八月
    神戸から来た人形/ドレスデン滅亡/もう一つの暗号
    エピローグ 八月の終わり

    ファンタジーと思ったら結構リアル。不思議な出来事もあってなかなか良い世界でした。

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