- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488588083
作品紹介・あらすじ
神戸に住む高校生かりんは、祖母の遺品であるドイツ語の本を従兄に訳してもらう。それは、十九世紀末の寄宿学校を舞台にした少女たちの物語だった。赤ずきん伝説の残るドレスデン郊外の森、学校でささやかれる幽霊狼の噂。校内に隠された予言の書と宝物の言い伝え。読み進むうちに、二人は物語と現実を結ぶ奇妙な糸に気づく。『ぬばたまおろち、しらたまおろち』の著者がグリム童話をもとに描いた、神戸とドイツの不思議な絆の物語。
感想・レビュー・書評
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ところどころ面白くはあったのだけれど、色んな要素を詰め込み過ぎた感は否めないし、伏線は回収されたのにモヤモヤが残る。ラストは結構強引に展開した気もするし…
登場人物が多いから仕方がない面もあるのだろうが、もう少し主人公たちが魅力的であって欲しかった。全体的に薄っぺらい印象。
厚めのファンタジーだけれど、ラノベに近いのだろうか?期待し過ぎてしまったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽しかった。
面白かった。
でもそれだけじゃない。最後の章を読むときは、涙腺ゆるみっぱなしでした。
何度も読み返して、一生付き合う本になりそうです。 -
歴史ファンタジーにしてタイムファンタジーの傑作。ロッテの語るところ、本当にドイツ人が書いたと言われても信じちゃいそう。まさかまさかの展開と清々しいラスト。こういう一冊に出会えるからファンタジー読むのやめられない。
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プロローグ 三月
丘の上の女学校/お昼寝熊さんとひらひら狼
間奏 一 五月
ドッペル……?/消えた肖像画/階段の罠
間奏 二 六月
木苺の契約/月光文書とマイセンと
間奏 三 八月
神戸から来た人形/ドレスデン滅亡/もう一つの暗号
エピローグ 八月の終わり
ファンタジーと思ったら結構リアル。不思議な出来事もあってなかなか良い世界でした。