グレー・レンズマン: SF (創元推理文庫 603-2)

  • 東京創元社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488603021

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んだのは90年代から00年代くらいだったか、古書店をめぐって一冊ずつ手に入れていた。
    いやまだ当時はあるところには新刊があったと知り合いに聞いたことがあった気もするが、自分では探せなかった。
    で1巻が長い間手に入らず、結局最初のシリーズ3冊はこの2巻から読み始めることにした。
    ところがどっこい、この巻の冒頭には1巻のあらすじがほとんど書いてある。
    なので実はそれほど困らなかった。
    1巻をずっと後に手に入れてやっと(結局6冊中最後に)読んだ時も、ああそのままだわと思ったのを思い出す。

    倒したと思った敵にはさらに奥が、さらに奥がと舞台をどんどん大きくしていくレンズマンの壮大さがここで全開になっていく。
    手を変え品を変えあらゆる手段で伸びていくストーリー展開がこの1冊に詰まっていて目が離せない。
    にも関わらずまだ話は終わらず次の奥行きに進むというとてつもなさ。
    やっぱレンズマンだけだわこんな話は。

  • 本当は小西本ではなく小隅本なんだけど、今電子版しかないのか。小西本は、随分前に電車で酔っ払って無くして買い直しているのだが。

    それはともかく、第二巻。

    相変わらずぶっ飛ばす。
    最初読んだ頃は、地道な侵入工作とかがうざくて、退屈な一巻だったのだが、なんの。
    超空間チューブに負の質量、自由航行の惑星クラッカー。
    突っ走る。
    武器が凄すぎて、戦闘シーンがみんなあっさり終わってしまうのも凄い。
    揺るぎない正義とヒロイズム、赤面しても物足りない、大時代的で幼い恋愛描写。
    時代のずーっと先まで行っている科学技術を持ちながら、計算尺と記録テープと、情報カードによるデータベースに、煤だらけになってエンジンの修繕。

    アイヒのボスコーン評議会を壊滅させた。
    さあ、次だ。

  • 古書購入

  • シリーズ第2巻は、グレー・レンズマンとなったキムの活躍を描くものだが、世界観が壮大なら、ヒーローであるキムの艱難辛苦ぶりも凄まじい。
    既に一度、全身を骨折した状態で超人的な努力のもと、最高基地へ帰還するという離れ業を演じているが、今回は更にひどい目に遭う。
    酷い目に遭うだけでなく、自ら自分の肉体を苛めることこのうえない。
    隕石坑夫に化けるあたりがそれだが、これはゴールドラッシュ時代の流れの山師を思わせる豪快さで、面白い。スペースオペラが、ホースオペラ(西部劇)の宇宙版と言われたのもむべなるかな。
    なお、かなりひどい出会いだったキムとクリスのロマンスも本巻で完結する。このあたりのハッピーエンドはいかにもアメリカらしい。

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