魔法の国が消えてゆく (創元推理文庫 668-2)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488668020

感想・レビュー・書評

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  • それまで無尽蔵に無制限に使えるものとして語られることの
    多かった「魔法」。ラリー・ニーヴンはこの魔法にSF的な
    エネルギー源としての「マナ」を設定する。マナは天然資源
    のように使えば使うほど失われていき、やがては枯渇して
    しまう。この作品はその「マナの枯渇の危機」が迫る、魔法
    にとっての終末を描いた作品である。タイトルこそ牧歌的、
    童話的ではあるが、内容は黙示録をも思わせるようなもの。
    そして魔法の終末が剣の時代の創世記へとつながっていく。
    悲劇的でもあり、同時に新しい未来を思わせる死と再生の
    物語とも言えるだろうか。

    そのSF的な設定が、後のファンタジーの「魔法」の姿に
    多大な影響を与えたとも言われる記念碑的なこのシリーズ、
    しばらく続きます。

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