星のダンスを見においで 宇宙海賊編 (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 87
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488741068

作品紹介・あらすじ

復活した宇宙海賊ジャックの行く手を阻む、中央星系連合の最新鋭艦隊。彼らの目的は、ジャックを育てた“笑う大海賊”が、銀河のいずこかに遺したという秘宝を探し当てること。そして宝の隠し場所を知るのはジャックただひとりだった。圧倒的火力を誇る連合艦隊を前に、ジャックは一匹狼ぞろいの名うての宇宙海賊たちを呼び集めるが──。大宇宙の海に繰り広げられる大艦隊戦! 解説=佐藤竜雄/創元SF文庫版あとがき=笹本祐一

感想・レビュー・書評

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  • 小説が古くなっていないと解説にあったが、この小説は古い。1992年出版だ。ネットワーク関連のテクノロジーが当時の技術基準から可能な想像の範囲内で収まっている。対して宇宙を光速を越えて移動できる未来技術がある。この2つの技術の格差に古臭さを覚える。要するに昔のエンタメSF小説である。

    次に作者がアニメで育ったとあとがきに書いている。
    この小説の元ネタもアニメだと語っている通り、アニメのノベライズみたいなキャラクターと描写のやり方だ。口調も古いアニメキャラみたいだし外見描写もコテコテ。小説を読んでイメージするものが各人それぞれあると思うが、現実的な想像をしてこの小説を読むとだいぶ合ってない。作者がアニメ的な絵を元に書いてるんだから合うわけない。

    そしてこの小説は全然冒険してない。アクションシーン・戦闘とその理論・技術の話ばっかりだ。生活描写がないのでキャラクターの魅力も感じられず。

    最後に、ラストシーンは投げっぱなし。エピローグは時間をぶっとばしまくり。ひどい。

    この小説は少年向けエンタメ小説なので、作者と同じようなアニメを見て育ったか、90年代の少年の頃読んだら面白いとは思う。そのくらいはおもしろさはある。
    だけど発表から30年たって読めるほどこの小説に面白さはなかった。

  • 2巻目は宝探しと連合軍との宇宙戦闘。
    そして見事なオチ。解り易さを重点に置いたシンプルで楽しく読めるSF。
    今ならライトノベルのSFに分類されると思うけど立派にスペースオペラだと思う。
    普段SFを読まない人に薦めたい。

  • 好きなシーンの目白押しな後半

    宇宙に出てからのお話

    パフ
    パスポートを持っての宇宙ステーション
    連合艦隊からの袋叩き
    墓場からの脱出劇と邂逅
    唯佳のお願い
    エピローグ

    どれも楽しい

    唯佳のふてぶてしさもいい感じ

    いくつか昔は無かったよな?
    と言うシーンがあるが、ない方が個人的には好きかな?
    お願いシーンはこんなあっさりだったけか?
    とも思ったが。
    その後もあった記憶はないが、ない方が良さげ

    まぁ記憶は曖昧だけれども

    解説は佐藤竜雄監督だが、この人にアニメ化して欲しい
    モーパイも良かったし

    でも再販ものはアニメになり難いよね…

  •  ソノラマ文庫版からの再読。
     下巻の描写がより細かくなっていて楽しい。
     笹本祐一がラノベ作家の走りと聞く違和感がある。
     いや、いいのか。萌えを走りとする小説ではないという意味でのライトノベルなら問題ない。
     笹本祐一の小説に出てくる人物たちは、物語の中の役割をきっちりと果たす。無駄にきゃーきゃーいうだけのお邪魔虫や、悪意しかない薄っぺらい悪人など出てこない。リアクションは薄いけれど、きちんと生きている人物が出てくる。
     唯佳なんてヒロインの女子高生なのに萌えの欠片もない。むしろジャックやアレックスのほうが萌えキャラである。
     モーパイをきちんと読んだことないんだけど、解説を読むと気になる。萌え萌えすぎるんだよね。ビジュアルが。

  • 【9&10/10000】
    星のダンスを見においで 1 地球戦闘編
    星のダンスを見においで 2 宇宙海賊編
    笹本祐一
    創元SF文庫
    ラノベ スペース・オペラ物で本年の初投稿 (^^)
    主人公は高2の女子高校生
    宇宙海賊に星間連合艦隊
    どのような望みも叶える謎の秘宝
    スペオペの定番設定 (^^)

    ひょんなことから海賊や連合艦隊との騒動に巻き込まれると言うか自分から飛び込んだ主人公 唯佳
    飄々としながら芯のある女の子 じゃなきゃ現実主義の海賊達にあんなに好かれる理由ない気がします

    お宝が何だったかは… (^^)

  • スペースオペラの源流を見ることができる.残念ながら,スペースオペラに思い入れがないので,世界に入れないのだが,それ以上に,作者本人が世界を楽しみ読者は二の次という筆致に(少なくとも僕は)感じられる.楽しむ側面は人それぞれ,それを否定するつもりはない.

  • ラストの艦隊戦にもう一盛りほしかった気もしますが、その戦端が開かれるまでの課程がこの作品の醍醐味なんですよね。
    面白かった。

  • 唯佳とヴァイパーとマリーンの逃避行のところがごっそり省略されていて、どう唯佳が成長したかがわからないというかひとっ飛びに成長しているのがちょっと残念だが、のめり込ませてくれる楽しさだった。
    唯佳の後日談が欲しいところ。

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