ランニング・フォックス秘密指令 (創元ノヴェルズ ラ 1-7)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488800840

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  • 20年くらい前に『北壁の死闘』という冒険小説を読んで大好きになった「ボブ・ラングレー」の『ランニング・フォックス秘密指令』を読みました。

    冒険小説は、ワクワク・ドキドキ感がイイですねぇ。

    -----story-------------
    1976年の秋、近くアフリカ国家ジンバブウェに統合されようというローデシアで、国家の延命を賭けた一将校による≪ランニング・フォックス≫という極秘計画が進められていた。
    一方、英国保安部長官は、IRA暫定派の副参謀長で札付きの凶悪犯として指名手配されている「クーガン」が動き出したという情報を得、警戒態勢にはいる。
    なんと、彼の狙いは世界最大規模のウィンズケール核再処理工場にあるらしい。
    そこには、英国保有のプルトニウムが保管されているのだ!
    北イングランドを舞台に、不可能に近い任務に果敢に挑戦するローデシアの精鋭部隊・IRAの戦士たちと、英国保安部との壮絶をきわめた暗闘!
    -----------------------

    ローデシアの精鋭部隊とIRAの戦士たちが、プルトニウムを強奪し、知恵と工夫と忍耐で英国軍の大部隊を翻弄しながら逃亡する場面は、なかなか愉しめましたね。

    逃亡する彼らの中での疑心や裏切り、愛情等も巧く描けていたと思います。

    素人の女性もメンバーに含んで厳寒の湖水地方の険しい山々を逃亡する… というのは、現実には困難なのでしょうが、、、
    まっ、それを言い出すとたいていの冒険小説は成り立たなくなりますからね。
    物語ということで流しておくことにします。

    常に感情を抑制し≪アイスマン≫と呼ばれる英国保安部長官「マグナス・ストレイカー」が、最も愛するモノ≪1928年型H6Bイスパノスイザ≫が盗まれたと知った瞬間… 癇癪が爆発して理性を失うエンディングが、意外で面白かったですね。

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