できる評価・続けられる評価

著者 :
  • 東洋館出版社
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本棚登録 : 73
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491050188

作品紹介・あらすじ

学習評価は「難しい!」「大変だ!」そう感じているすべての先生方の悩みを解消!
本書の概要
評価は教師の技術
確かな理解と方法を身に付けることで、無理なく評価できるようになる
資質・能力を評価する着眼点が分かる
「指導と評価の一体化」とは何かが分かる
「指導に生かす評価」と「記録(ABC)に残す評価」の方法が分かる
年間を通じた評価マネジメントの方法が分かる など
学校段階を問わず、どの教科等にも通用する学習評価の考え方・方法を、現場の実践などを交えながら分かりやすく解説するとともに、見落としやすいポイントなどを1冊にまとめました。


本書から分かること
できる評価・続けられる評価の具体策
[具体策①]資質・能力が見える単元をつくる
[具体策②]目標をよく考える
[具体策③]「A」は後回しにして「B」を探す
[具体策④]教科セクトでカリキュラムをマネジメントする
[具体策⑤]評価材料はねらってとりにいく
[具体策⑥]「指導」のほうを強く意識する
[具体策⑦]教材会社のワーク・テスト活用の仕方
[具体策⑧]日ごろから評価材料を集めておく習慣を付ける
[具体策⑨]学期末に子供に「振り返り」を書かせる
[具体策⑩]評価のための演習(研修)
評価あるある質問
教育委員会や学校から受けている年間100本以上もの講演・講師依頼のほとんどのテーマが「学習評価」についてです。全国様々な場所でお話しをするなかで、先生方から寄せられる質問に澤井先生がお答えします。
[質問①]「知」と「思」は「C」なのだけど、「主」は「A」にしたいのですが、だめなのでしょうか?
[質問②]文章をうまく書けない子供に対してはどうすればいいでしょうか?
[質問③]「見方・考え方」は評価しなくてよいのでしょうか?
[質問④]「知識」と「技能」はどう合算すればよいのでしょうか?
[質問⑤]子供に評価規準を示してもよいものでしょうか?
[質問⑥]「主体的に学習に取り組む態度」は、どの授業でも同じ評価になりませんか?
[質問⑦]受験を見据えれば、結局重視すべきは「知識」なのではないでしょうか?
[質問⑧]結局のところ、「指導に生かす」と「記録に残す」は何が違うのでしょうか?
[質問⑨]子供の作品(図工や生活など)をどのように評価すればよいでしょうか?
[質問⑩]「ABC」を付けるのは、単元末の一発勝負でよいのでしょうか?


こんな人におすすめ
理屈は分かるのだけど、いざ自分の目の前にいる子供たちの学習状況をどう評価していいか迷ってしまう。
毎時間、授業を行いながら、子供の学習状況を見取るのは大変だ。
自分が行った評価が、本当に適切なものとなっているか不安だ。
などと悩みを抱えているすべての先生方におすすめです。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読みやすく、だからこそ自分の今までがいかに勉強不足かよく分かった。もっと、シンプルに考えればいいことがわかったし、形成的評価に軸足を置いて、評価していきたいと思った。忘れないウチに内容をアウトプットしよう。

  • 評価について、すごくわかりやすく書かれている。本書に度々登場する「参考資料」以上の参考書だと感じた。

    主体態ってどう評価するの?具体的な評価方法とタイミングは?見方・考え方は評価対象なの?書くのが苦手な子はどうすれば良い?評価することを踏まえた指導のポイントは?など…
    評価について素朴に感じている疑問について丁寧に答えてくれる。
    現場でこの本が浸透すれば、きっと評価についての不安感が減るように思う。また定期的に読み直したい。

    ・長続きする意欲 うまくいかないことがあるから主体的になる。(子どもの試行錯誤)
    ・振り返る対象を子ども自身が自覚できていないと振り返りようがない。
    ・自分の学習状況を見つめ直す振り返りを。
    ・自分が認知している状況を客観的に把握して、自分の学習をコントロールできる状態になっていること=メタ認知
    ・モニタリングとコントロールが苦手。P100
    ・教科ごとに必要となる語句やリード文(なぜかというと… つまり… )や問いかけを具体的に示したりことで、書ける・取り組める。
    ・めあてに向けて何が工夫できましたか。

  • わかってそうでわかってなかったことが
    分かった。聞かれても答えられる。
    資料をもとに、単元作ってみた。
    面白い。こちらも、やれてそうで
    やれてなかったことが、できたように思う。
    国研の資料は辞書的に。
    これも納得。
    よい本に出会えた。読み倒す。

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著者プロフィール

1960年、東京生まれ。大妻女子大学家政学部児童学科児童教育専攻教授。立教大学法学部 法学科卒業後、民間企業へ就職。その後、1984年から東京都で小学校教諭、2000年から都立多摩教育研究所。以後、八王子市教育委員会で指導主事、町田市教育委員会で統括指導主事、教育政策担当副参事を経て、2008年7月より文部科学省教科調査官。2015年4月より国士舘大学教授、2022年より現職。《主な編著》単著『[図解]授業づくりの設計図』(東洋館出版社、2020年)、『「見方・考え方」を働かせて学ぶ社会科授業モデル 6年』(明治図書出版、2019年)、『教師の学び方』(東洋館出版社、2019年)『授業の見方―「主体的・対話的で深い学び」の授業改善』(東洋館出版社、2017年)などほか多数。

「2022年 『NHK for School 社会にドキリ 世の中のしくみとつながろう 4 国際社会とわたしたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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