座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044032

感想・レビュー・書評

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  • オーディオブックで読了。
    所謂書評本ではあるが、紹介や講評だけで無く、著者の学びや興味関心フィルターを通した解釈が示されており、大変参考になった。

    何冊か本書をキッカケに手に取った本があるのだけど、不思議なことにほとんどの本がタイトルと著者を知っていた。知らない本との出会いというよりは、名前は知っていたけど興味を持つことがなかった本の良さを、鎌田先生がやさしく教えてくれたという感じか。

    本書では古典を読むことで次の4つのメリットがあると説く。

    <blockquote>(1)未来に対するビジョンが得られる。
    (2)現代を読み解くキーワードが得られる。
    (3)本質をつかむ訓練ができ、どうでも良いことに振り回されなくなる。
    (4)過去の偉人の生きざまを追体験できる。</blockquote>

    世界史や国語、あるいは大学時代の講義などで見聞きした「不朽の名著」。特に時間をもてあましていた学生時代などに、これらを読まずに来たことに若干の後悔を感じずにはいられない。

    しかし、それと共にきっとあの頃の僕では理解することが難しかったろうとも思うし、何をどう読んでいけば良いかも分からなかったろうと思う。つまり、再びその名を聞き興味を持った今こそが、古典と共に歩み出す時なのだろうとも思うのだ。

    本書は、古典に挑戦してみたいとお考えの方には実に良い手引き書だと思う。

  • よくある古典本の上から目線感がなく、純粋に作品への思いや重要ポイントが整理されていて面白い。
    オーディオブックで購入。何度も聴き直したい。

  • とてもよかったです。人に会った時、この人にくらべて俺何してんだろ。って思うことがあります。一生懸命やってたのに。そんな時に、古典は役立ちそう。いい安定剤というか。そしてふただびダンスダンスダンス。

  • 古典を読めっていう話はよく聞くのですが、何から読めばいいんだろう?そういうのを紹介してくれる本ってあるのかな?って思って調べてたらありました。
    そして著者の『世界がわかる理系の名著』がおもしろかったなぁと思いながら手に取りました。
    構成はそれと似てました。1冊の中から選ばれた1文、解説、類書の紹介。型が決まっているので読みやすいです。50冊もあるので選ぶのにまた迷ってしまいますね。。最近の本と古典、バランスをとって読んでいきたいと思います。
    個人的に気になるのはサイバネティクスとプラグマティズムです。幅広い分野で活躍する人の頭の中ってどうなってるんだろう、っていうのが知りたくて。

  • 紹介された本は、すべて読む価値があると感じられた。レビューの書き方の参考にしたい。

  • 毎年100冊は本を読みますが、年末になって読んだ本を振り返るといつも、あぁ、もっと古典を読まなくちゃな、。と思います。でも実際はなかなか、敷居が高くて。。

    本書は、京大の火山学者である鎌田教授が週刊東洋経済で連載されている古典の紹介をまとめたもの。1冊1冊について、鎌田教授の簡潔かつ的を得た解説がなされていて、これだけでもエッセンスはつかめそうな気さえします。もちろん、ちゃんと1冊1冊を手に取って読んでこそ、自分なりの理解が可能になるのですけど。

    良書に出会うコツは、悪書を読まないこと。流行を追わず、長い年月の風雨にさらされながらも生き残ってきた本を優先して読む。来年こそは!

  • 何冊か読んでみようと思う本はありましたがいかんせんこの本自体を読むのがなかなか進まなかった

  • 蒲田孝さんは、京都大学大学院人間・環境学研究科教授で理学博士ですが、人文学の本にも精通しています。京大で人気ナンバーワンのカリスマ教授です。この本は、鮮やかに冴えた本紹介のエッセイ群からなり、座右の古典50選を掲げています。
    [塩見図書館長]

  • 仕事に、人生に役立ち、「使える」古典50冊を科学者で京大人気No1教授が解説。わかりやすく古典を解説してあり、何冊か読んでみたい本が見つかったのでさっそく購入した。
    古典は時代を超えた普遍的な知見を与えてくれるものであり、何回読んでもそのたびに新しい発見があるものだと思う。毎月発売されている中身のないビジネス書があふれているが、わかりやすく読みやすいものほどすぐに役に立たなくなる。古典はわかりにくく読みにくいが一生ものの知識を与えてくれる。

  • 論語 岩波文庫 金谷治訳
    幸福論 ヒルティ 白水社 齋藤栄治訳
    時間と自由 白水Uブックス
    生きがいについて 神谷美恵子
    ソクラテスの弁明 講談社 三嶋輝夫他訳
    知的生活 ハマトン 講談社学術文庫
    方法序説 デカルト 岩波文庫
    人生の意味の心理学 春秋社 隆夫利数
    フランクリン自伝 中公クラシックス
    コモンセンス 岩波文庫 小松春雄訳
    自省録 講談社学術文庫 鈴木照雄訳
    藁のハンドル フォード 中公文庫 竹村健一訳
    森の生活 ソロー 講談社学術文庫

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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