粛清の王朝・北朝鮮

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492212332

作品紹介・あらすじ

緊急翻訳出版!

北朝鮮だけ、なぜ改革できないのか?
なぜ指導者層で、大粛清が繰り返されるのか?
暴発寸前の金正恩に対し、どう対応すればいいのか?

韓国でもっとも信頼されている対北朝鮮政策の第一人者、羅鍾一教授。
そのベストセラーを、著者と親交の深い“グローバルエリート”ムーギー・キムが翻訳・編集。
だから「本格的」なのに「読みやすい」!

数多くの脱北者・元北朝鮮高級幹部たちへの取材と
歴代韓国大統領の補佐官としての経験から明らかにする、
金王朝の熾烈な権力闘争の実態とその行動原理。

北朝鮮の「いま」がわかるのみならず、権力の本質と、政治システムへの洞察があふれる名著です!

■本書の3大特徴

1.北朝鮮への知識・関心がゼロでも楽しく読める!

金日成の娘と恋愛結婚し、北朝鮮のナンバー2に登りつめ、
最後は高射砲で処刑された第二の権力者の人生を追うノンフィクション・スタイル。
北朝鮮の知識や関心がゼロでも、ぐいぐい入り込めて、一級の小説のように読めます。

2.著者の、圧倒的な信頼性―この一冊で、本当の実態と本質がわかる!

韓国の対北朝鮮政策第一人者として、
歴代韓国大統領の補佐官を務め、駐日大使、駐英大使などを歴任した、
国際的に高い評価を受ける著者・羅鍾一教授。

数多くの脱北者・元北朝鮮高級幹部たちへの取材から、
金王朝の熾烈な権力闘争の実態と失敗の構造、その行動原理が明確にわかります。

3.北朝鮮のなぜ?が理解できる!

旧ソ連や中国、他の社会主義・共産主義諸国はとっくに改革開放を実現したのに、

なぜ北朝鮮だけが改革できないのか? 
なぜ北朝鮮だけが改革せず、粛清を繰り返すのか?
経済が苦しいのに、なぜ核開発と恫喝を続けるのか? 
危機感が高まる中、どう対応すればいいのか? 

など、日本人なら誰もが思う、北朝鮮のなぜ?が理解できる。

【訳者からのコメント】

ビジネスパーソンに、ぜひ読んでほしい一冊です。

本書では、金王朝の①過度の集権化の成功と、②権力移譲システムの不備、
そして③権力維持自体が自己目的化した、「唯一的領導体系」への固執が、
改革が不可能な矛盾した絶対権力に繋がっていると論じられています。

本書は北朝鮮情勢に関心がなくても、
企業のトップを選ぶガバナンスのあり方を学ぶうえで、非常に重要な示唆にあふれています。
しかも、私が翻訳と編集をしたから、超読みやすくて面白い!

感想・レビュー・書評

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  • 北朝鮮というか独裁国家の権力への執着がとてもよくわかる著作でした。あの秘密のヴェールに包まれた北朝鮮をよくここまで調べて書き上げたものだと感嘆しました。3代続く金王朝のナンバー2の生涯をたどることによって、見事に権力構造を捉えていてとても勉強になりました。

  • 170611-0617読了

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著者プロフィール

羅 鍾一(ラ ジョンイル)
北朝鮮政策の第一人者
1940年ソウル生まれ。ソウル大学政治学科卒業。英国ケンブリッジ大学で政治学博士号取得。慶熙大学政治外交学科教授、慶熙大学院長(学長)、国家安全企画部第一次長、国家情報院海外・北韓(北朝鮮)担当第一次長、国民会議外交安保担当総裁特別補佐、民主党総裁外交安保特別補佐、駐英大使、大統領青瓦台国家安保補佐官などを歴任。2004~07年に駐日大使を務めた。現在、韓国・嘉泉大学教授。著書(韓国語)多数。

「2017年 『粛清の王朝・北朝鮮』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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