スーパーの裏側

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492222973

感想・レビュー・書評

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  •  平成の「買ってはいけない」なのかな?と思ったけれど、しまった「買ってはいけない」の平成だった。昭和の本だと思ってた。
     なんというか、自給自足しないと食べ物怖い!となりがちだけれど、食は根源だから「分からないことはどういうことなのか?」を適切に聞きながら、生産者、流通業者、販売者、消費者が適切なモラルと誠意を持ってよりよい関係性を作りましょうという本だった。
     悪いものしかない社会で、では、消費者が被害者面して一方的に生産者、流通業者、販売者を非難することは簡単だ。(「買ってはいけない」はそういう本であったように思う)けれど、非難した後に、何かが変わるんだろうか? 買ってはいけない商品ばかりの世の中で、何を買えばいいんだろうか、となる。

     それに対し、この本は、自分が買う物にたいして無責任であってはいけないし、非難するだけでは良くならない。きちんと質問し、意見を言うべきだと述べている。もちろんモラルの低い販売業者に対しては厳しい目線を向けるが、「どのように意見を述べれば良くなるのか」を記載しているので、非常に現実的かつ建設的だ。

     そうか、買ってはいけないが、一方的な生産者や販売者への攻撃であったのに対し、この本は生産者や販売者になった著者が書いたからなのだろうなぁと思った。あ「買ってはいけない」2014年に最新刊出てるのか……。これを読んだ後にあれを読むかと云われると悩む。実は私の記憶がいい加減で、「買ってはいけない」がとてもいい本だったらすいません。

     難点が有るとすれば、商品の見分け方が具体的にはわかりにくい、ということであろうか。しかしながら、現実的に山のような観点があるだろうから、ポイントを押さえ、分からないときは店員に質問しつつ考えるというのを目的としているのかもしれない。

  • 主婦必見!
    例えば、卵の賞味期限は産卵日ではなく、パックされた日を基準にしているとか知ってた?

  • 「普通の消費者が知らないことが分かる」という点では評価したい。現状が悪いところが多いのも分かる。けど、これをどのように改善すべきなのかの具体的な方策をもう少し書いてほしかった。

  • この著者、ちょっと厳しすぎなんじゃないかなあ。
    偽装は論外だけど、たとえばお総菜コーナーの食材は生鮮食品コーナーで売れ残ったものを使っているとか、そのほとんどは出来合いのものを焼いたり揚げたりするだけだとか、誰でも知っていることだと思うし、目くじらをたてるほどのものでもないと思う。
    そのおかげであれほど安い値段が実現されているんだし、見様によっては「企業努力」という正の側面もあるわけだよね。

    というように、なんだか批判のための批判が多かった印象。
    でも「製造日」の考え方とか、知らなかったこともいくつかあって、有益な情報が詰まっていることについては評価できる本。

  • うん、勉強になった。
    ダメなところを探すだけじゃあかんけど、消費者に育てる意識を持てと言うのは難しいかな。
    確かに老後に歩いていける場所にあるスーパーが、安心して使えないところだとまずいですけど。

    精米日を確認すると、その店の売れ行きがわかると聞いた事がある。他にもいいスーパーか見分けるポイントがあるという。
    読めばなるほど、そうだよねと思う。
    賞味期限のマジックには驚いた。
    作ったときから事態を経て目的と合わなくなって来たのかも知れないですが、これはお粗末ですね。

    特に食べ物を扱う業態なので、安心して利用できるように、自衛の意味も込めてみなさんにも読んでほしいです。

  • ベン・トーを読んだらこれも読もう

  • スーパーのことを書いているようで、商売をやる上での心構えを問われる内容。売る側・買う側、誰のための行動か、なぜそれをやるのか。我々の生活に直結するスーパーだからこそ衝撃的で、向けられる目も厳しくなりがちだけど、じゃあ自分が似たようなことをしていないかということは一度省みないといけないと思った。

  • 目からウロコのことが多い。玉子はコンビニで買うのが良いというのは、へぇと思った。
    結局自炊が1番。できたら自給自足が1番安全だけど、これはなかなか難しいからねぇ。

  • いろいろ考えさせられました。

  • 残念ながら期待したほどの内容ではなかった。

    視点が定まってない。安全でかつ美味しい食材を求めるなら高級店、専門店に行けばいい。スーパーはそれなりのものをそれなりの値段で買うところ。著書はスーパーの惣菜の食材が使い回しであることを問題視するようであるが、スーパーの惣菜に最上級の美味しさを求める消費者がどれだけいるだろうか?
    刺身も然り。スーパーの安い刺身の盛り合わせは、安いなりの食材であって当たり前。

    スーパーで一番買うことが多いのは、生鮮の野菜、肉、魚。惣菜などの加工品ではなく、生鮮品の裏側について、もっとよく知りたかった。

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著者プロフィール

食品安全教育研究所代表
1958年北海道生まれ。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓までの品質管理を実践中。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハムソーセージ工場、餃子・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け総菜工場、玉子加工品製造工場、配送流通センター、スーパーマーケットなど多数。著書に『「ビジュアル図解」食品工場の品質管理』(同文舘出版)、『“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実』(アスキー出版)など。

「2019年 『最新版 食品工場のしくみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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