復興は現場から動き出す

著者 :
  • 東洋経済新報社
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492223222

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 放射能の影響等について筆者をコアとした医師たちがどのような活動をしてきたか、福島が復興するために何が必要なのかが、書かれた本です。教育の重要性や、医学部の増設等の提案をしています。

  •  東大の特任教授の医者の上先生が、福島県での被災地の医療活動を、通常の、厚生労働省、県、医師会などのルートとは別に、独自のネットワークで、透析患者の移動とか、健康診断、除洗活動などを行った戦場記。

     なんどもでてくる言葉がある。県から「先生評判わるいですよ」「勝手にうごいては困るんですよね。」

     同じ言葉を僕も何度も言われた。しかし、被災地に現実に入ってみて、通常のタテルール、業界団体のルートで救えなければ自分のリスクで動くしかない。

     その場合に、既存の体制から厳しく批判される。同じ構造。

     上先生は強い意志と多くの仲間に支えられて、医療から教育、スポーツ指導などにも関係を広げていている。

     自分も、今の被災地に入っているネットワークづくりを充実して、一生の仕事として被災地に入り続けたい。

     あと、医者の友人たちに教えて欲しい。被災地に医学部を新設することが、そんなに医者の世界では反対を受けることなのか。現実に医者不足が大量に生じているのに、なんか医師会が既得権を守っているような気がする。

     医者の考え方を聞きたい。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

上 昌広(かみ・まさひろ)
医師・医学博士/特定非営利活動法人(NPO)医療ガバナンス研究所理事長/ナビタスクリニック新宿内科医・行田総合病院非常勤内科医/星槎大学客員教授/元東京大学医科学研究所特任教授

1987年灘高等学校卒業/1993年東京大学医学部医学科卒業/1993‒94年東京大学医学部附属病院内科研修医/1995年東京都立駒込病院 血液内科医員/1999年東京大学大学院医学系研究科修了/1999‒2001年国家公務員共済組合 虎の門病院 血液科医員/2001‒2005年国立がんセンター中央病院 薬物療法部医員/2005年10月東京大学医科学研究所 探索医療ヒューマンネットワークシステム部門 客員准教授/2008年10月東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門 特任准教授/2010年7月~2016年3月東京大学医科学研究所 特任教授/2015年12月~現在星槎大学 客員教授/2016年4月より現職

「2022年 『ポストコロナ時代に医学部をめざす人のための 医療の仕事大研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上昌広の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジュリアン・バジ...
ウォルター・アイ...
ウォルター・アイ...
瀧本 哲史
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×