セックスと恋愛の経済学

  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 489
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492314524

作品紹介・あらすじ

リアルすぎてヤバい新常識が明らかに!

●金持ちのイケメンより貧乏なイケメンの方がモテる?
●最近の10代より両親世代の方がヤッていた?
●婚活で写りの良い写真は逆効果?
●愛はお金で買える?
●結婚は妥協の産物?
●SNSは恋愛をどう変えた?

恋愛、セックス、婚活、結婚、不倫、離婚といったテーマに経済学の考え方を取り入れ、学生たちがその成果を私生活に生かし始めた人気講義、待望の邦訳。これまでの思い込みを次々とひっくり返す、経済学・心理学の最新研究!

【本書の主な内容】
自己発見の旅としての出会いサイトでの婚活
出会い市場への経済学的アプローチ
エコノミストに学ぶ出会いサイトで成功する法
出会いのキモは場所選び
セックスレス・イン・ザ・シティ
アメリカが同性婚を受け入れた理由
結婚とは妥協に他ならない
ジャンク債のようになった亭主ども
宝くじに当たると独り身になりやすくなる
活況を呈する老いらくの恋市場
市場問題の解決策としてのツバメ喰い
性行動が減ると性病が増える
ヤリヤリ君学生にとっての買い手市場
1ドル・ドリンクと危険なセックス
アツくなるとバカな考えが良く見えるもの

感想・レビュー・書評

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  • 訳が悪いせいか読みにくい

  • データが豊富で面白いのだが、もう少しミクロ経済学の分析を深めて欲しかった。

  • 2016.10.1811/7返却ボックス

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/712925

  • 訳が読みにくいが、内容は面白かった。
    最初は下世話な話題だが
    中盤は結婚という制度や生計をたてるとは?などを、様々な調査とあわせて、書かれていた。
    大卒女性の結婚率の低下、高卒女性の離婚率の高さなど、ちょっと考えればわかることも、解説されることで、より理解が深まった気がする。

  • タイトルと、UBCと表紙デザインでかなり脚色されてたけど、訳が結構直訳っぽくて指示語がそのままになってるようなものが多かったので、なんなら英語のまま読んだ方が分かりやすい類の本ではあったかもしれない。

  • 翻訳がひどい. 半分でリタイア.
    内容ももう少しシンプル化できそう.
    「恋愛や性行動に関する行動において一生物(遺伝子を運ぶ機械)として個人の利得を最大化しようとする」ということを全く知らない人にとっては驚くところがたくさんあるかもしれない.そんな純情で無垢で無知な人がどれだけいるか知らないけど.

    セックスをはじめとする人間の性にまつわるあれこれを経済的な観点で解説,理論付.

    ・経済の発展で格差の拡大,女性の高学歴化が進行 それぞれが乱れた性行動のコストを下げている.
    ・性的解放の進行,セックスの商品化(金銭を稼ぐ,異性を獲得するetc)
    ・セックスそのもののコストがコンドームで激減 ラテックスのコンドームは1912年生まれ.避妊具の歴史は古代ローマまで遡る.

    超びっくり!という思想

  • 用いられているのは欧米の統計なので、どこまで日本社会に当てはめられるか疑問だが、面白い視点を多数得ることができた。
    人が結婚やセックスに関わる決断を下す際に、経済的因子による影響を多く受けているという大胆な説に、疑いを持っていたが、読み進めると納得できた。


    以下、印象に残った点を記録。

    ※ネタバレ注意※





    ○女性は経済で、男性は外見で相手を選ぶ
    →魅力的でない男性が女性とデートをするためには
     魅力的な男性以上の稼ぎがあることでクリアできるが
     魅力的でない女性が男性とデートをするためには
     いくら稼いでいてもダメ
    →男性は女性の外見を非常に強く気にしていて、
     収入はさほど気にしていない
    ※但し、国や社会によっては、
     信仰や身分(ex.カースト)などの評価軸もある


    ○娘に貞操を守らせたいなら、
     女子学生より男子学生の多い大学へ行かせるべし
    →男性が少数派になると、男性側の決定権が強くなる
     男子学生が少ない場合、女子学生は彼氏に
     セックスを待たせられなくなる。

    ○性行動の減少は性病の増加を招く
    →人を3つのタイプに分けると、
     ①リスク回避型②日和見型③リスク志向型
     このうち①が不特定多数とのセックスを控えると
     ③が②もしくは③とセックスすることになる
     ③はともかく②は、③に決定権を委ねるため
     性病予防措置が取られないままとなる
     結果、性病の蔓延を招く

    ○一夫一婦制は貧しい男のため
    →一夫多妻制をとると、独り身となる男性が増える
    →性にあぶれる男性の怒りをなだめるため、
     時の為政者は、単婚を法制化する
     (自らの地位の安定のためでもある)

    ○男性間の所得格差は一夫多妻制を促進する
    →男性の所得格差が大きいければ大きいほど
     女性は一夫多妻制の世帯に入ることを望む
    →貧しい男性と結婚するより、豊かな男性と
     結婚したほうが経済的安定が見込めるため

    ○女性の質(高学歴・高技能)の格差は
     一夫一婦制を促進する
     →工業化に伴い、肉体的な強さを持つものより
      高技能を持つものが稼げるようになった
     →男性が自分の子にも高技能を授けるためには
      高技能の女性を妻にするのがひとつの方法となる
     →結果、質の高い女性の市場価値が高まり
      女性の発言力も高まった
     ★工業化社会において一夫一婦制が主流なのは
      必然であると言える

    ○一夫多妻制は売春を招く?
     →性にあぶれる男性の増加により売春の需要が増す
     →売春で稼げるため、結婚するくらいなら売春を
      望む女性が出てくる

    ○黒人女性の婚姻率が低い理由
    →黒人女性は同人種のパートナーを強く望む
     黒人男性の収監率が高い
     黒人女性は黒人男性より大学進学率が高い
    →希少な高学歴黒人男性は市場で優位となるため
     結婚を急ぐ必要がない
     カジュアルセックスを楽しんだ後でも結婚できる

    ○制度とは社会的行動の規則=信念
     →信念が変われば制度も変わる
      ex.同性婚の容認

  • 恋愛や結婚にまつわるいろいろな出来事について数字で見た本
    いろいろな数字が見れて面白い。
    自分が恵まれてるなあと見つめ直すことになる。
    学歴や収入と恋愛がどう関わっていくのかという話

  • 話が出会いサイトに固執し過ぎかな。もっと経済学との関わりが知りたかった。星一つ。

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著者プロフィール

マリナ・アドシェイド
ブリティッシュ・コロンビア大学講師
カナダ・バンクーバー市のブリティッシュ・コロンビア大学で経済学を講じている。クイーンズ大学にて経済学のPh.D.を取得。2008年には学部生向けに経済学の視点からセックスと恋愛を考えさせる「セックスと恋愛の経済学」講座を開講した。講座は瞬く間に人気を博し、ブログ「ダラーズ・アンド・セックス」(marinaadshade.com)の立ち上げをもたらした。

「2014年 『セックスと恋愛の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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