- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492371244
感想・レビュー・書評
-
ビットコインは新しい発想ではない、というところから興味を持って読んだ本書。面白かった。
お金の価値は、お金を発行している国家の信頼があるから、と思ってたけどそうではなくて社会全体の信頼による、というのは驚き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
337.2||Ma
-
貨幣とは、を歴史から考察する
お金とは、空虚なものですね。なのに人間の命を奪い、救う。神なのか、ただの紙なのか -
NHKの「欲望の資本主義」に出ていた岩井克人の『欲望の貨幣論』である。「貨幣とは貨幣であるから貨幣である」と見極めて、貨幣の定義は自己循環論法に求められるとの結論に到達する。ビットコインとは何ぞやとか、今流行りのMMTなどにも言及しており、難しい主題ながら、分かりやすい説明がなされていて、分かった様な気にさせてくれる。
-
現代の経済学を二分して解説 画期的であり判りやすい 革命的過激さ
①不均衡経済動学・・・資本主義経済の本質 ケインズ・宇沢弘文など
②均衡経済学 ・・・主流派経済学シカゴ学派など
資本主義経済の本質は不均衡動学だが、周期的に経済危機を起こし、財政・金融の支援を必要とするので、そのままでは受け入れにくい
体制の経済学としては「平時の均衡」を前面に出して理論体系を組むのが方便だが、これは反正義の在り方。本家の米国以外では衰退しつつある。
宇沢弘文氏、岩井克人氏とも「正当経済学の不正義」に耐えられず趣旨替えを表明し、経済学会を追われてしまった。「破門」である。
cf「資本主義と戦った男 宇沢弘文と経済学の世界」佐々木実と読み合わせるべき