- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492444276
作品紹介・あらすじ
中国の経済社会は、「新常態」という新たな発展段階に入った。
この変化は日本企業にとってどのような意味を持つのか。
中国では地方経済の底上げが進み、インターネットや交通網の整備を背景に地域の情報格差が縮小して、市場の「同質化」が進んでいる。
産業界では消費者ニーズに機敏に応え、海外とのネットワークを活かして研究開発に取り組む創新(イノベーション)企業が続々と生まれている。
日本企業はそれらとどう闘い、また協業していくのか。
現地コンサルタントが市場・企業・消費の変化を徹底分析し、日本企業の新たな戦略軸を提示する。
感想・レビュー・書評
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インパクトに欠ける作品。
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2020年に向かって,中国の経済,社会にざっくり触れ,日本と中国の関係の持ち方について,可能性を探った本.
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中国の経済動向などを知る上で、重要な本の一冊と言える。
“爆買い”の主役は、富裕層から中間層へ、理由も、「日本のブランド力」から、「値段が安いから」という。
(但し、中国国内の物価高騰や円高/円安などの影響もいろいろ絡むので、一概に言えないところもある)
しかし、中国国内における欧州、アメリカ企業にたいするブランドイメージと、日本に対するブランドイメージが大きくかけはなれている。日本の「特徴の無さ」が目を引く。
日本人が抱く、「中国人の旅行者は、日本企業の技術力、信頼性、ブランドイメージで買っているのだろう」というのも、大きな誤りであることも、データから示されている。
日本企業の対中戦略を知る上で、一つの参考になる本だと思う。
読者対象は、主に、企業の幹部や、経営コンサルタント、市場動向関係者だと思うが、(自分のような)一般の読者が読んでも、多くの知見、発見を得られるので、興味の或る方は読んでもいいと思う。