パナソニックは終わるのか

著者 :
  • 東洋経済新報社
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本棚登録 : 60
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492502440

作品紹介・あらすじ

なぜ創業以来の危機に陥っているのか。なぜ「普通の会社ではない」のか。会社学の視点から解明する。

感想・レビュー・書評

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  • ものすごく目次を見た時点では期待した。しかし、残念ながら本質には迫ってない。過去のパナソニックの、成功体験と失敗経験からのおさらいでしかない。そういう意味では、取材はされたんだろうと思うが、十分ではない。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:335.4//O55

  • 苦境に陥ったパナソニック。なぜこういう状況になったのか、これからどうすればいいのか。そんな興味から本書を手に取ったのですが、正直なところ当てが外れました。

    松下幸之助が会社を作った頃の話や、その後の社内でのお家騒動の数々。さらには大企業になって、官僚的で内向きな体質になってしまったことなどが紹介される。だが、どれもどこかで聞いたことのあるような話だし、だからどうした?という印象は否めない。

    最後にではパナソニックをどうすべきか、という点に関する著者の提言は、大企業病を克服するため、会社を解体することだとのこと。解体してなぜうまくいくようになるのか、解体して、何をどうやってビジネスにしていくのかについては全く記述がない。グローバル市場、メディア関連製品といった内容についての記載がほとんどないのは、敢えてなのか?、そもそもそこまで取材されていないのか?

    正直なところ、業界の事情通による、パナソニックの内情についての噂話を聞いただけという読後感でした。

  • 戦略的な話ではなく、社長がどのように交代してきたか、とか、会社としてどのような制度をとってきたか、と言ったことが書かれている本。それなりに興味深く読めるが、筆者が持論を展開するだけに感じるようなところ(たとえば1章の企業の社会的責任に関すること)もあり、少し物足りなさも感じた。

  • 石橋湛山「湛山回想録」 番頭制は松下電機のユニークさを示すものであると同時に、その限界を見せつけたものである 松下政経塾出身代議士:野田佳彦、前原誠司、玄葉光一郎、樽床伸二 「人員整理はしない」という幸之助の方針 リストラという名の事実上の人員整理が行われる。こうして法人資本主義=会社資本主義の原理であった「会社主義」は崩れ、もはや従業員は「会社のために」忠誠をつくす、ということをしなくなる

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著者プロフィール

奥村 宏(オクムラ ヒロシ)
会社学研究家
1930年生まれ。新聞記者、研究所員、大学教授を経て、現在は会社学研究家。
著書に、『日本の株式会社』『法人資本主義の運命』『無責任資本主義』『東電解体』『パナソニックは終わるのか』『会社の哲学』(以上、東洋経済新報社)、『会社本位主義は崩れるか』『株式会社に社会的責任はあるか』(以上、岩波書店)、『エンロンの衝撃』『会社はどこへ行く』(以上、NTT出版)、『三菱とは何か』(太田出版)、『会社をどう変えるか』(筑摩書房)、『株のからくり』『経済学は死んだのか』(以上、平凡社)、『会社学入門』『徹底検証 日本の電力会社』(以上、七つ森書館)などがある。

「2015年 『資本主義という病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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