コ・イノベーション経営: 価値共創の未来に向けて

著者 : C・K・プラハラード ベンカト・ラマスワミ 有賀裕子

制作 : 一條 和生 

• 東洋経済新報社 (2013年7月19日発売)

作品紹介・あらすじ

「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」の名著復刊

企業による価値創造から個人とともにイノベーションを起こす「コ・イノベーション」の時代へ。
今までも企業は顧客の声を聞かなければならない、と言われていたが、それは企業主体の考え方であった。これからの時代は、顧客と一緒になって新しい価値を生み出す「価値共創」の時代が待っている。本書では、多くの企業事例をもとに未来の企業間競争の多彩な選択肢を提示されている。本書は、 新しい経営コンセプトを世界に発信し続けた、故・プラハラード博士の名著『価値共創の未来へ』を改題し、復刻したものである。一橋大学教授の一條和生氏による「解説」を新たに収録する。ソーシャルメディア、オー＾プンイノベーション、BOP市場など、今日の世界を予言した古典的名著。

感想・レビュー・書評

[akio yoshihashiさんの感想 · 2024年3月13日]

20年前の本に「価値共創」の時代についてぜんぶ書いてあるのがまずすごいなと。なぜこれを2004年（原書）に書けたのか。
取り上げられている事例はさすがに20年前で古さを感じさせるものの、「価値共創」の基本的な考え方や、共創経験、経験環境、経験ネットワークなど、このあとのSDL（サービスドミナントロジック）に通じるものがある。
後半の、組織マネジメント、知識創造、ナレッジマネジメント、共創と戦略への展開は「価値共創」を企業が実践するために必要なことがらについて論じており、示唆に富んでいる。考え方はいまでも十分に通用する。
これを2004年に見通しているのがほんとうにすごい。

[a-shinoさんの感想 · 2013年12月29日]

The Future of Competition　2004年
価値共創の未来へ―顧客と企業のCo‐Creation（ランダムハウス講談社）

2005/9/18　Amazonで購入（2,310円）