企業変革のマネジメント―社員の、社員による、社員のための変革

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492532423

作品紹介・あらすじ

安定期にあえて改革に乗り出したNTTデータの挑戦。トップダウンではなく、社員主導で軌道に乗せた。企業変革のリアル・ドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 昔読んだ本の登録ですが、あまり覚えていないです…

  • 会社を変革しようとしている人におすすめ。

    【概要】
    ●持続的な成長を妨げる3つの要因
    ●課題選定の方法
    ●ビジョンの策定から実行まで

    【感想】
    ●ここでも組織の変革を妨げる人たちの存在が述べられていた。構造的慣性という言い方をしているが、どの組織にも現状維持でぬるま湯に浸かることを良しとする集団がいる。特に、公務員のように個人が安定した収入を得られる組織では変革がとても難しい。
    これをいかに排除すべきか。永遠の課題だと思う。
    ●変革は、マインド改革が伴わなければ真価は発揮されない。まさにそのとおりだと思う。このマインド改革が一番難しい。マインド改革ができれば構造的慣性の排除につながると考える。

  • 【企業変革リアリテイ】
    変革へのリーダシップ、変革への情熱を持った人や、活動を通じてそれを持った人、傍観者や抵抗者、様々な人がいる中で、変え得る要因は何かと言われれば、強烈な危機感と熱狂的な行動力を持った人間の力だ。

    一人一人が意見を吐き出し、愚直に議論を積み重ねて、行動に移す以外、変革は完了しない。文化の持つ強烈な力と復元力の強さを感じると同時に、そこに立ち向かって、自らや自らの組織や自らの会社を変えるためのマネジメント手法の一つとして捉えると非常に参考になる。特に、変革時の葛藤や行動のリアリティさこそ最も参考になる。

    変革は終わらない。変革し続けられる人が生き延びられる。

  • ”予知段階での変革。

    ---
    T:20分
    P:訪問前のネタ仕入れ、人検索
    O:サーチ読み
    ---

    ・Global IT Innovator フォーラム:一條和生さん
    ・社内SNS「NEXTi」
     女性コミュニティ
    ・テレワーク試行”

  • 企業変革というと、ビジネススクールのケースではウェルチとかゴーンとかスーパーマン的な人が出てきてシンプルなコンセプトで大胆な施策を次々に行うイメージがありましたが、NTTデータの変革は劇薬変革ではなくて、漢方薬改革みたいにじわーっと効くやつなのでありました。ケレン味はなくて当たり前の事をねちっこくやっていく、そこに出来そうで出来ない凄みを感じました。特に社員参加のプロジェクトに若手も巻き込み、プロセスそのものが目的になりそうになるピンチを、結果オリエンテッドに撒き直すくだりは圧巻だと思いました。こういうプロジェクトエンジニアリングが会社内の手法だけでなく、スーパーヒーロー待望的なポピュリズムが蔓延する現代社会にも必要なのではないか、と思いました。

  • NTTデータの企業変革事例。ただ実際にやっていることは社内SNSを作ったりだとかの事例が多く、変革?、と思ってしまった。私のイメージの変革というと、組織構造や報酬制度など大きな枠組みを変えるイメージがありますが(ゴーンさんによる村山工場閉鎖とか)、それよりもボトムアップ的な改革、といった感じでした。

  • 思い出の一冊

  • これを読んで「目から鱗!」とか、「新しい概念がみつかった!」とかいう感じではないです。

    改革を、カルロスゴーンさんのようなスーパーマンが行うというイメージではなく、試行錯誤し、地道に行っていく方法について考えさせれられました。

  • NTTデータ社におけるビジョンづくりから、社員への浸透活動、実現に向けた取り組みまで。
    安定期にあえて変革に向けて、ボトムアップとそれをサポートするトップと事務局、外部ファシリテーターまで入れた本気の取り組みの情熱が伝わってきた。
    11-45

  • 大企業病になりつつあったNTTデータを改革した事例紹介。
    単なる事例紹介に留まらず、成功への要因や失敗からの反省など考察も含まれており、改革へ向けた良書。

    特に、業績が順調なうちの改革を「予知的変革」、下がり始めてからの改革を「対応的変革」、末期のものを「危機的変革」と区分した上で、社員が危機感を持ちにくい「予知的変革」を社員主導で実現したことは大きい。

    特に優秀な人間が集まるNTTデータだから、という要因はあるだろうが、大きな目で見れば世界と比較した時に非常に日本企業らしい企業が行った改革として注目に値する。
    トップのカリスマ性で成り立っているわけではなく、教育水準の高い一般社員が多く、そして組織のことを人事のように捉える人も少なくない。
    まさに日本企業である。

    これを丸ごと実践したところでもはやうまくはいかないだろうが、学ぶところは大きい。

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著者プロフィール

一橋大学大学院教授

「2017年 『井深 大 人間の幸福を求めた創造と挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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