- Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492533871
感想・レビュー・書評
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・企業の価値の大部分を決めるのは、有形ではなく無形資産である。個人も一緒である。
→人の価値はスキルや資格ではなく、評判で決まる。評判は周りの人が決めることである。
・変化が緩やかなとき、人は思いきった行動に出ずらい(ゆでガエル)
→変化に敏感になること。その変化をよく観察し、時には思い切った行動も必要である。
【総括】
とても考えさせられる内容だった。まだ一つの企業に定年まで勤める人は少なくないはず。だが、一つの企業に勤め、定年まで何のスキルや資格も得ず、人脈も作らず過ごすことがいかにまマズいか。長い目で見たときに、ポートフォリオワーカーになるべく、本来の仕事とは別のお金を稼ぐ手段を得ることの大事さを学んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今後の人生について参考になることを述べているが、何度も似た内容を述べていたり、理想論すぎる所がある。
例えば、土日に遊ぶのではなく、勉強等の自己投資をすべきとのことだが、平日働いて、土日に勉強は辛いものがある...
まぁ、それができる人が良い人生を送るのだろうが...
下記はメモ書き。
・テクノロジーの進歩によって、機械等に仕事・教育が代替されていく。代替されにくいのは、対人スキル
・専門性が一つだけでは、テクノロジーに代替されてしまう。専門性を何度も変更する可能性がある。様々な分野で活きるスキル(対人スキル等)のニーズが増す。
・金融商品の手数料は無視できない(分散投資、ポートフォリオ確認・変更)
・人生が伸びる、余暇時間が増えることで、娯楽だけでなく自己改善のレジャーが増えるかもしれない。
・人類最大のイベントは出産と子育てだった。しかし、寿命が延びれば、人生のなかで子育て時間の割合は減る。その結果、友人付き合いが増える。無形の資産として、友人完成の重要さが増す。
・変化は起こる。予期して行動すべき。 -
長生きするからそれに合わせた人生を考える本
まあ寿命は長くなるよね。年金も無理そうだから長く働く必要がある。
マルチステージと言いつつ働くところを複数にして長く働くというだけでは。
平凡な3ステージが崩れるのはわかるが、それの回避法ががハイレベルすぎでは。フェアなレベルの比較になっていない。
本の内容に感動するというよりは考えさせられる本 -
人生100年時代と言われている現代です。
60〜65歳で仕事をリタイヤするような人生は
すでに時代遅れでありそぐわない。
その後の残りの人生である20年〜25年を
悠々自適に生きるなんて絶対に無理だし、
何よりお金が無いし退屈だと思う人が
ほとんどでしょう。
100年人生を見据えた生き方は、
途中で大きく人生を転換する必要があると
著者は説きます。
なぜなら現代の生き方は3ステージに分かれています。
①教育を受ける期間
②仕事をする期間
③余生で過ごす期間
しかし100年時代の余生は非常に長いです。
であるなら、人生の途中で
「教育を受ける期間」=「勉強する期間」
を設けて人生転換を目指すべき、
と誰も考えたことがない生き方を
提示する一冊です。 -
〝100年ライフ〟がどんなものか想像すらしてこなかった私にとって、特別な一冊になりました。
イメージしやすかったのは、とにかく具体的なシナリオが提示されているから。
3人の架空の登場人物 ー
ジャック(1945年生まれ)、
ジミー(1971年生まれ)、
ジェーン(1998年生まれ)
ー それぞれの事情を考慮した様々なシナリオと、金銭面の事情。
日本に生きる私にも、引っ掛かりなく入ってきました。
大ボリュームなので読むのは大変だけれど、
●公的年金に頼れない私たち以降の世代は、老後の資金をどうしたらいいのか?
●そもそも老後っていつから?
●考えなくてはいけないのは〝有形の資産〟だけじゃなかった…
等、家族と共有したい話ばかりでした。
今更?と思っている方にもぜひおススメしたい本です。
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以前までは、"長寿化"と聞くとマイナスな印象しか持てなかった。しかし、本書を通して、長寿化に対する印象がガラリと変わり、「長寿の恩恵を受ける」という考え方をすることができるようになった。
長寿化の恩恵を受けるためには、さまざまなことをしなければならないが、何よりも大切なのことは、自分自身がどのようなことに喜びや幸せを感じるのか、自分のアイデンティティや価値観を、どのように人生に反映させていくのかを考える必要がある。
他にも、3つの無形資産を意識しておくことはとても大切だと気付かされた。
これからの長く、そして予想もつかない将来を考える上で、是非とも20代のうちに読んでおきたい一冊ではないでしょうか。 -
人生は80年だと思っていたが、それは大きな間違いで僕たちの世代は人生を100年として考えなければいけなくなっている。
前世代(人生が80年)の人たちは人生を、教育→労働→老後の3つのステージに分けて生きていくことができたが、僕らの世代はそう単純ではない時代に突入する。
なんせ100年生きるということは65歳からの定年後の人生にあと35年もあるからだ。
今の60歳は昔の60歳より若々しくあるからきっと僕らが迎える80歳は今の60歳とあまり変わらないかもしれない。(だって老人に見える波平さんは52歳なんです。)
そうなったときに、僕らが80歳になったときに残りの20年の人生を豊かに過ごすにはお金も必要だし、稼ぐためには労働することも必要になる。
この本は3ステージで構成されていた人生を再定義する形で生き方のある意味テンプレートを示してくれる本だと思う。
生涯を通じて探検と旅を続け新しい経験を追求するエクスプローラー型、起業ではなく次々とプロジェクトに携わり専門知識をつけ学習していくインディペンデント・プロデューサー、様々な活動に同時並行で取り組むポートフォリオ・ワーカー。
十分な有形資産と無形資産を得るために大きく3つの働き方を組み合わせて人生を過ごしていく。
終身雇用が崩れることになる未来に向けて漠然と考えていたことが文章化された本だと思った。 -
嫌でも高齢化が進む中で今後医療の発達等もあり
今よりもさらに寿命が延びるのであろう、その時自分はどの立ち位置にいて
どうゆう人生を全うするのかというのを考えさせられた本。
嫌でも高齢化って書いたけど、長生きしたいしたくないの個人的な話はさておき
健康寿命(大病や突然死などで亡くならない限りは)が飛躍的に伸びているわけだし、現在進行形で。
どのくらい貯金をして、貯金で不足なら何歳まで働くのかとか
お金だけあれば幸せなのかとか仕事に没頭して今生きている人たちは
辞めた時一体何をするのかとか、そもそも健康で生きれるのかとか
そういった内容をギュッと凝縮してある。
見て見ないふりをして今生きているけど実際問題自分が爺さん婆さんになったとき
何の保証もないよなぁというのを突き付けられた感じ。
もちろん何歳まで生きれるのかどうかなんてわからないんだけど
準備は遅かれ早かれ必要だなっていうのも思った。