勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492556061

作品紹介・あらすじ

あなたの利益が画期的に増えていく、目からウロコの黄金ルール。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の提唱する方程式、利益=(顧客当たり単価−顧客当たり獲得コスト−顧客当たり原価)×顧客数に従って、4つの要素のバランスをとりながら企業の利益を最大化していくことを奨める本。

    第4章から第8章において、4つの要素に関する知識と、その要素を上げる(下げる)ためのテクニックが紹介されている。
    【顧客単価を上げる】
    ポジショニングの利用(高い価格をつけてくれる顧客を選ぶ)
    支出への苦痛の緩和(支払方法の変更など)
    戦略のない値下げはしない
    【獲得コストを下げる】
    最適チャネルミックスの追求
    ロイヤルティの向上(顧客のランクづけ、ファンの育成、口コミの発生)
    【原価を下げる】
    顧客の鍵となる購買要件の把握
    過剰投資や過小投資を防ぐ
    価格以外の要素での比較(カロリーなど)
    仕入先の工夫
    無闇に原価の引き下げを行わない(一律の引き下げなど)
    【顧客数を増やす】
    イノベーター理論のキャズムを理解する
    潜在顧客数を把握する
    どの顧客層に向かってサービス展開すればいいかを考える
    顧客が体験できる安価なサービス(客寄せビジネス)を提供する
    商品のフェーズ(ライフサイクル)、顧客のステージ(イノベーター理論)に合わせて管理・投資する
    現在の既存顧客の声を聞きすぎない
    団塊世代と団塊ジュニア世代は常にターゲットとして意識する

  • 読もうと思った理由
    利益についてわかりやすく書かれているので知りたいと思ったから

    気づき
    ・かつては売り上げ増は七難隠すだった
    ・日本の少子化の大きな原因の一つは長時間労働である
    ・製造業×輸出型だけが儲けの仕組みを作っていて、国
     内型の製造業および非製造業のほぼすべては、儲けの
     仕組みができていない
    ・労働時間の長さが日本男性を肥満にしている
    ・成功というのは、成功するまで仮説→実行→検証を繰
     り返すことである
    ・利益=(顧客当たり単価ー顧客当たり獲得コストー顧
     客当たり原価)×顧客数

    利益についてわかっているようでそうか!なるほど!ということが実例も含め著者の経験上から主に書かれており勉強になりました。長時間労働については共感するばかりです。数年ぶりに再読。

  • 一円でも利益を上げる!企業努力

    マーケティングの初心者ですが、とても興味を持って読むことができました。
    自分は倹約家だと思っていましたが、やはり上質世界(特に、コンプレックスを持っている領域など)ではタガが外れてしまう事があったなと気付かされました。

    そのような場所では、うん万円もする物にも気持ちよくお金を支払ってしまったことを思い出しました。

    これから企業分析を行う際、より広い視野で見る事ができると思います。
    各章毎に参考文献が掲載されていて、次に読みたい本がきっと見つかります。

  • それなりに勉強になったが、ちょっと規模の大きな話だった。スモールビジネスに適応させるとしたら、顧客獲得コストやセグメントの話かなあ。勝間さん自体はそんなに好きではないのだけど、多分そのせいかなかなかページが進まなかった。おそらく、必要に迫られたときでないと、この手の類の本は本当の意味で勉強にならないのかもしれない。脳がアクティプな状態になかなかなれず、パッシブな状態で読んだのだけど、それは内容のせいではなく、単純に自分の今置かれている状況のせいだったんだろうな、うん。2年後に、違う読み方が出来るといいな。

  • 利益を生むことにより人事問題なども減り、幸福度が上がる。利益を上げることの対策が具体的に書かれている。

  • 利益を増やすためにはどうすればよいか?を勝間さん流に単純化してわかりやすく解説している本。

    本書のターゲット読者層は、日頃から利益のことを考えている経営層というよりは、中間管理職や一般の社員など利益のことなど気にせずに働いている人たちだと推測される。従って、厳密性は問わず、どんな業種でもある程度成り立つような、大雑把だがわかり易い、でも本質を突いている「利益の増やし方」を解説している。その中でベースとなっているのが、下記の方程式である。

    勝間式「万能利益の方程式」
     利益=(顧客当たり単価ー顧客当たり獲得コストー顧客当たり原価)×顧客数

    当たり前といえば当たり前だが、このように分解されるとわかり易いし、身近な話とも結び付け易い。本書では、この方程式の変数ごとにどう改善していくのかを説明しているので、どんな業種、職種の人でもどこかではピンと来るのではないだろうか。

    もちろん、本書で紹介されている例がそのまま適用できるケースは多くはないだろうが、少なくとも本質的な考え方として、仮説構築→実行→検証を繰り返しながら進めるということは、「万能」といえるだろう。

  • 商売をする人は必読の書。顧客の掴み方から、プライシング、キャズム、時期による顧客層の違いなど、詳しく解説してある。iphoneソフトで商売を考えるときに、再読するとともに、参考文献も合わせて、読みたい。
    また製品開発の視点でも、念頭に置きべきこと多し。

  • 52 万能利益の方程式
    71 利益を上げるための4つの原則
    74 複数のコースを用意すると顧客単価が上がる

  • Blog not foundから。



    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 勝間式「万能利益の方程式」

    利益=(顧客当たり単価-顧客当たり獲得コスト-顧客当たり原価)×顧客数

    この方程式の解説及び実際の運用方法を説いた本。

    まあ、ご本人が実際に事業主になってこの方程式を実践したわけではなく、あくまでコンサルタント用ツールとして用いる理論なのだろうが、この手の本は初めて読むのでなかなか面白かった。
    正直、勉強になりました。

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著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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