「カルチャー」を経営のど真ん中に据える――「現場からの風土改革」で組織を再生させる処方箋
- 東洋経済新報社 (2022年7月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492558157
作品紹介・あらすじ
◎本気で組織を変えたいすべての人へ
【累計30万部『現場力を鍛える』『見える化』の著者が、日本で初めて「組織の土壌である『組織風土』を根本から変えて、組織を劇的に強くする」最高の処方箋を、1冊で完全解説!】
【「GAFAMにあって、海外のエクセレントカンパニーにあって、日本企業にないもの」「強い現場・組織に必ずあるもの」――それは「カルチャー」だ!】
【カルチャーは組織の「土壌」のこと。カルチャーあっての組織能力だ!良質な「土壌」があってこそ、「人」が育つ!「いい制度・取り組み」も機能する!】
【3つのケースと22の事例を、詳しくわかりやすく解説!「実践的ヒント」が、とにかく満載!】
組織を変えるとは、結局「カルチャー」を変えることだ!
【「悪い組織風土」の典型例/あなたのチーム・組織は大丈夫?】
×相次ぐ不正・不祥事
×現場や若手社員に活力がなく「活力枯渇病」に陥っている
×「働かないおじさん」が多く「闘う姿勢」のない人が多い
×「ラクだけど、やりがいも成長もない『ゆるブラック企業』」に転落している
×忖度して上に物が言えない、率直に意見を言いづらい雰囲気がある
×やる気と潜在能力に満ちた「優秀な社員」ほど辞めていく
×イノベーションが生まれない…
→すべての元凶は「組織風土の劣化」だ!
【組織全体が活力に満ち溢れる!「LOFT」なカルチャーの作り方がわかる!】
①Light──身軽で気軽、軽快かつ軽妙で、フットワークのいい組織
②Open──開放的で風通しがよく、壁のない組織
③Flat──対等で上下を感じさせない仲間意識の高い組織
④Tolerant──異質を受け入れる耐性があり、受容性の高い組織
→「9つのポイント」をわかりやすく解説!あなたの組織も変えられる!
どんな組織も「現場からのカルチャー改革」で強くなれる!
この1冊で「組織を変える」「組織を劇的に強くする」最高の処方箋を手に入れよう!
感想・レビュー・書評
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「コンサルの書いた本だしなぁ…」とそこまで期待はしていなかったのですが、
読んでみると全然良かったです。
カルチャー・組織風土・組織文化とか色んな言葉がありますが、
会社/組織の雰囲気を良くするにはどうしたらよいのか?について、
悩んでいる人は多いと思います(主に人事系とかリーダー職?)。
そんな人にまさしくピッタリな一冊。
著者によると、組織風土と組織文化は違う概念のようです。
自分は「ほぼ同じ意味じゃないの?」と思っていたので、
若干、その点に混乱をきたしましたが、
それでも本自体の内容は素晴らしかったです。
著者の理解とはちょっと違うと思いますが、
・組織風土…どんな組織でも共通して持っておくべき価値観
・組織文化…その組織固有の勝ちパターンなどから生まれる価値観
みたいに自分なりには整理しました。
そして、組織風土としてあるべき姿が、
①Light:身軽で気軽、軽快かつ軽妙で、フットワークのいい組織
②Open:開放的で風通しがよく、壁のない組織
③Flat:対等で上下を感じさせない仲間意識の高い組織
④Tolerant:異質を受け入れる耐性があり、受容性の高い組織
の4つ。
こんな整理の方が自分的にはしっくりきます。
「両利きの経営」の中にも、
「カルチャーはマネジメント可能だ」と挑戦的な文言がありましたが、
まさしくどうカルチャーをマネジメントしていくのかについて
語ってくれている本だと思います。
「両利きの経営」の副読本としても価値ありの一冊です。
※両利きの経営(増補改訂版)
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4492534512#comment詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の見える範囲だが、カルチャーが根本的な課題かもと考え、またこの分野に手を出してなかったので読んでみた。
組織風土と組織文化について、自分なりに腹落ちする定義を得られたのは収穫。惜しいのは、折角丁寧に組織風土と組織文化を解説したのに、その後の章でカルチャーにまとめてしまうこと、また論理展開がイマイチで分かりづらいところ。これは私の理解力が足りないせいかもしれないが。
著者はカルチャーを良くするには、現場に根付いた地道な活動が必要と説く。あえて今の立場は抜きにして、ボトムアップ的に取り組みをしてみようかと思う。
・組織風土: 仕事環境の特性で働く人のあり様に大きく影響を与える。経営トップのリーダーシップスタイル、組織構造、社内のルールや制度、コミュニケーションのあり方など、時間をかけてそれぞれの組織固有の空気感や雰囲気を形成する。良い悪いがある。
・組織文化: 組織内で働く人たちが当然のように信じている価値観、信念。競争力を高める心理的エンジン。心理的というよりは、歴史的な成功体験というべきか。各社固有で良い悪いが無い。
個人的にはXY理論のようなもののように感じた。組織文化はマイナスになるとモチベーションなどに悪影響を与えるX。組織文化は各社の強みとなるY。風土が悪ければ強みも活かせない、風土が悪くないだけでは競争には勝てない。 -
こちら(↓)で書評を書きました。
https://www.rinen-mg.co.jp/web-rinentokeiei/entry-5287.html
ローランド・ベルガー日本法人会長を務めた歴戦の経営コンサルタント・ 遠藤功先生が、3つのケースと22の事例を通して、企業カルチャーを改善する方途を探ります。
目には見えない、計量不能なカルチャー(組織文化+組織風土)の正体が、鮮やかに浮かび上がる一冊です。 -
この人つまんなくなったな
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読書会の課題図書だったので購入。
普段このジャンルは平積みしか読まないけれど、
とても分かりやすいとクチコミにもあった通り、
組織論が例を示してとても分かりやすく系統立てて説明されています。
組織風土、組織文化、そして現場力。
このわかるようで分からない混同されがちな曖昧な言葉が、きちんと明確に言語化されているほか、
日本に蔓延する「活力枯渇病」など耳が痛い部分も多かったが、
経営者でない自分としても、チームをまとめる身として、学ぶ部分が多い良書だったと思います。
明日すぐできることは、ビジョンを描いてホラを吹いて、メンバーを鼓舞することだなと思う。 -
組織とは、リーダーシップとは、自分がこれまでモチベーション高く働ける環境に身を置いている時、その要因は何かと考えたことがあった。
そんな疑問がクリアになるような、カルチャーを体系的に捉えられるヒントがあった。
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かなりよかった
自分の職場とリンクしているような衰退を象徴するシーンがあったりしてゲンナリしたり、著者なりの改善策の提示に勇気づけられたり -
カルチャーと組織文化と組織風土をここまでわかりやすく解説してくれている本はなかった。実例もいくつか紹介されており、カルチャーに注目が集まる中で、抽象と具体それぞれが載っている稀有な本。
というか、コンサルの人が書いた本って何でこんなにもわかりやすいの?笑