- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492580820
作品紹介・あらすじ
圧倒的な低コストと導入スピード…個人、ネットベンチャー、中小企業、大企業それぞれにとって最適なコンピュータとのつき合い方を問い直す。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
クラウドコンピューティングを一般的目線に立って説明した本
目次
<blockquote>第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル
第2章 雲の中身はどうなっているのか
第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング
第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるか
第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略
第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム
</blockquote>
クラウド流行りでひとつ読んでみました。
しかしながら、どっちかというとニュースで流れる項目が主で、あまり目を引く事柄はなかったかな……。
いろいろキーワードが散りばめられているんで、さっと読み解くにはいい本かもしれない。
しかし、クラウドがらみで仕事をする人にはあまり勧められない。
どっちかというと、教示本……クラウドとはなんぞやという一般的入門書かもしれない。
それだけに、技術色は強くなく、さーっと読める。
ただ、キーワードを読み解くの、辛いかもなぁ……。解説は付いてるけど。
<blockquote>「クラウド・コンピューティング」とは、拡張性に優れ、抽象化された巨大なITリソースを、インターネットを通じてサービスとして提供(利用)するというコンピュータの形態である。
</blockquote>
……とまあ、定義までして述べてるけどね。
これで全てが語れちゃうから、騒いでいる割には難しくないんだけど。クラウドって。 -
2009年出版のNRI城田さんの著作。
自前でサーバーを抱え、自前で一からアプリケーションを開発する時代から、クラウドで手軽にサービスを作る時代になった。
グーグルでは1800台のサーバで構成されるクラスタを1単位としてシステムを運用している。このうち、1年で1000台は障害が起きるという。利用していてもそれを感じることはない。それを感じさせない技術がグーグルにはあるわけだ。
ー以下、メモー
本書は10年前のものであり、クラウド市場は大きく進展した。アマゾン、グーグル、マイクロソフト、、、と続く。アマゾンは毎年新しいサービスを公開し、開発スピードの速さに驚くばかり。
一見すると、日本企業がクラウド市場に参入する余地はないように思える。富士通やNEC、さくらインターネットなどあるわけだが、競合が強すぎて勝ち筋が見えない。ローカルで細々と、サポートしっかりでやっているのだろうか? -
2009年の本。要点がぎゅっとまとまってる。現在も主要なサービスが紹介されてるので悪くない。
-
古い。今読む本じゃない
-
図書館
挫折 -
東2法経図・6F指定 007.3A/Sh89k/Yoshida
-
よくまとめられてありました
自分に置き換えて考えると、破壊的創造だとしたら
よく注目する必要がある
いろいろ業界の有名どころみたいなのもわかる。 -
発刊当時は結構まとまっていて参考になったものの、もう古くなってそうです。
-
自分にとってコアでない業務であっても、それをコア業務としている人がいる(ゴードン・ムーア)
クラウド・コンピューティングという概念は、それぞれのPCにソフトウェアをインストールせずに、ブラウザの中で作業する、つまり、インターネット・サービスとして利用する形態です。
会社でメールのやり取りをする場合は、会社専用のメーラを使っています。メールサーバが関西にあるらしく、送信してから相手に届くまで5分程度かかることもあります。それに、維持費も馬鹿になりません。自前主義の弊害でしょうか。
「G-mail」を採用している企業も少なくないと言われています。技術力を誇示するのは良いのですが、せめて無料で使えるものよりいい物を作って欲しいと思います。
確かに、全てのシステムを雲の中に委ねるには「セキュリティ」の問題があります。ここで、重要になってくるのがバランスです。
コントロールできる範囲を広げれば、他者と差別化を図ることができますが、自社で行わなければならない作業が増大します。対して、コスト削減のためにシステムを全てクラウドの中に委ねた場合は、コントロールの範囲が狭くなります。この田に委ねる部分と自らが行う部分のバランスをとることが重要です。
それは、個人の業務においても同じであり、人に任せる部分と自分が行う部分を明確に区別することが、効率的な業務遂行に繋がると思います。
「タンス預金よりも銀行が安全」と言われるように、「自分のデータは、HDDよりインターネット空間においておく方が安全」との言葉が市民権を得る日は来るのでしょうか。自らに照らしても、まだ銀行のパスワード等は自分のHDDに保存しています。HDDの耐用年数を考えても決して安全ではないことは頭では分かっているのですが、所有効果につられてしまい、なかなかインターネット上に保存する気になれません。
ブラックベリーで問題となった、「データはどこのどのように保存されるか」ということがわからないだけでなく、やはり、「どこで漏れるかが分からない」という心配に起因しています。ネットショッピングでクレジットカードを使っている時点である程度のセキュリティリスクは抱えているわけですから、その点を自覚し、データは全てネット上に保存するぐらいの姿勢で望みたいものです。
そういえば、Amazon.comが「クラウド・コンピューティング」を商標登録出願したそうですが、権利となるのでしょうか。米国の商標法について知識がありませんが、日本の商標法3条1項と同じような制度があるのであれば、登録されることは先ずありえないでしょう。