- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492602096
作品紹介・あらすじ
ノリタケ、林原、ローソンエンターメディア、広島ガス、近鉄、メルシャン、本田技研工業…循環取引、架空売上計上など総額3,000億円の不正手口。経理・人事・マネジメント層・投資家、必携の書。読みものとしても面白い。
感想・レビュー・書評
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今月の会計本のテーマはドレッシング(粉飾)です。
あまり馴染みのない領域なだけあって、
初心者の僕にはやや読みにくかったです。
特に会社名や人物名が
イニシャル表示されていて(A社とかS氏と、か)、
これってだれだっけ?と度々なってしまいました。
まぁこういうテーマなだけに致し方ないのかもしれません。。
とは言え、豊富な実例に基づき、
色々なパターンのドレッシングを解説してくれています。
著者が公認会計士だけあって、企業の報告書を読んだだけで、
ここまでのストーリーを構築していけるのかと驚きました。
本の中では、ドレッシングの内容の解説だけでなく、
「ドレッシングを防ぐためには、
どうすべきだったのか?」ということまで
著者は踏み込んで記載してくれています。
その予防策として、定期的なジョブローテーションや
内部監査の充実を挙げているのですが、
今まで面倒だとしか思っていなかった監査にも、
それなりの意味があると知って妙に納得してしまいました。
後から考えると当たり前なのですが。。
従業員は悪事を働くという前提で動くところが
やや悲しい気もしますが、一般的な会社は仕方ないのかなぁ。。
有名な本に「まずバスに乗る人から決める」的な
記載があったと記憶していますが、
やっぱり人が大事だなと思った次第です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書は、不正会計の事例を基に、どのような問題点があったかや、それに対してどのように対処すべきだったかが書かれています。
事例として紹介された企業は、各々有名で、こういう企業でも不正会計は行われるんだなあと感じました。
さて、内容ですが、監査論のテキストに事例を混ぜたような感じでした。
監査論を学んだことのある人には当たり前のことばかりだと思いますが、監査論を知らないような方には、事例も交えてありわかりやすいので素晴らしいと思います。
どの不正に関しても大体理由が似ていて、それは本書内に繰り返し出てきているので、自身の会社の体制等を見つめなおすきっかけには良いのではないかと思います。
しかし、個人的にはもう少し会計士側に対する指摘もあって良かったのではないかと思います。
確かに会社に不備があったり、制度的な問題もあるでしょうけど、それに対して会計士が不正を発見できるように、より能力を高めていくようにならなければ、一般人の会計士に対しての感情はいらないんじゃない?となるのではないかなと感じます。
それ以外は面白いし、読みやすかったので★4つです。 -
会計士必読。企業のマネジメント層も必読。
内容としては、最近の(主に)上場企業の不正事例について、調査委員会の報告書を要約・解説。辛口コメントと著者なりの原因分析。
最近は、不正があった場合に調査委員会の報告書が公表されるため、不正事例の研究がやりやすくなっています。
著者は、そこに眼をつけたものと思われます。
内容としては、調査報告書の内容を大きく超えるものでもなく、オリジナリティはないかもしれませんが、類書がなく、出版の着眼点としては、面白いため、☆4つとしました。 -
不正会計に関する10の事例をあげ、
どのような要因で粉飾や横領が生じるか?を解説し、
予防策を説明。
専門的になりすぎないように書かれてて、会計に疎い人でも読める(はず)ので、
経営者・経理/財務担当者だけでなく、会社勤めの人は読んでおいた方が良い。 -
企業の不正等を事例に挙げ、実際の調査報告書をまとめて解説をしている。
内部事情や他人の不幸話が好きな私には非常に楽しめた。
ただ、解決策については実務担当者以外はあまり興味のわかない内容のため要注意。私はためになるなーと思いながら読めた。 -
実際におきた企業の不正会計についてわかりやすく説明されていて面白い。
経理担当者の長期固定化によるトホホな不正や循環取引のようなベタなもの、「策士だなおい!」としかいいようがないスキームを考える輩などなど、扱われている不正会計がバラエティに富んでいて「次の会社は何したの!」と不謹慎なワクワク心が煽られた。
売上高や利益率がわかる損益計算書は重要だけど、バランスシートは反面(上層部に)蔑ろにされがちだとこれまで仕事をしていて感じることが多々あったので、不正会計を防ぐうえでのバランスシートの重要性が文中で何度となく説かれていて頷くばかりだった。
第二部は教科書的でイマイチ。 -
正直、不正会計やコンプライアンスという世界とは無縁の世界で仕事をしてきた。しかし循環取引等の用語を知り、経理部門もある意味技術者であるとよくわかった。多くの大企業が結果として不正をしていたという事実にも驚かされた。
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ある程度会計の知識がないと読めないが、この手の本にしてはわかりやすく書いてある。本書では、様々な資料をひもときつつ会計不祥事が解説されて行く。ニュースを見て満足してたんだけど、意外にいろんな資料が公開されているのですね。
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授業で習ったことの復習的な。
粉飾の事例をわかりやすくまとまってました。
どうやったら防げるか、は少し弱い気がしたけど簡単な理解には足りました。 -
事実は小説より奇なり。
ビジネスをするには会計は必ず必要な必修科目。
これがなくては世の中では通用しない。
しかし、この本の内容がフィクションではなく、
事実に基づく話だと思いもよりませんでした。
会計に詳しくない私も勉強しながら読みました。
そして、会計の勉強もしなくちゃなぁと考えるのでありました。