新興国投資ガイドブック

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492732816

感想・レビュー・書評

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  • 新興国に投資するメリットおよびリスクについて、経済的側面からだけでなく、歴史、宗教、政治等多方面から解説している一冊。内容はIMFやシティグループの数値等を盛り込んでいることから多少論文調であるが、信頼度高。
    中国:一人っ子政策による歪な人口ピラミッド(2050年65歳以上の人口割合25.6%)、サービス業や消費財への転換が今後の課題、選挙で力をもつ沿岸部企業の反対を背景に元高に動くには困難
    一党独裁による安定した経済成長(GDP成長率年10%弱)
    インド:教育水準、民主化度、人口(2020年代に中世界一、2050年に17億人)等の要因から成長が期待されるものの、インフレ率および資源の海外依存度が懸念材料
    投資における留意点
    大局観をもつ、歴史は繰り返す
    長期的に投資をする
    バランスをたもつ

  • 見た目以上に内容はタフ

  • 新興国について詳しく分析されており、分かりやすかった。
    投資初心者のために分散の仕方なども書いてあり、参考になった。

  • 「投資ガイドブック」というより「新興国ガイドブック」。ハウツー本的な題名とは裏腹に、新興国の経済展望がかっちりと分析されている。
    ・新興国は、成長性が高くても通貨が強いとは限らない。
    ・中国:GDPは2032年に米国を上回る(PWC)。ただ人口のピークは2025年の14.0億人がピーク。サービス業への転換がうまくはかれるかが鍵。
    ・インド:GDPは2028年に日本を上回る(PWC)。人口は2030年に中国を超える。インフレ、資源の純輸入国であること、恒常的な経常赤字がネック。etc

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著者プロフィール

一橋大学大学院経営管理研究科特任教授、一橋大学大学院フィンテック研究フォーラム代表。
一橋大学大学院修了、博士(経営法)。シティグループ証券取締役副会長、経済産業省企業価値研究会委員、内閣官房経済部市場動向研究会委員、北京大学日本研究センター特約研究員、慶應義塾大学講師などを歴任。
2006~2010年日経アナリストランキング日本株ストラテジスト部門5年連続1位。

「2020年 『金融が解る 世界の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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