- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494002603
感想・レビュー・書評
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伊豆に伝わる民話を川崎大治さんが書き、太田大八さんが絵を描いた作品。
このふたりのお名前を聞いただけで、名作の予感が漂う。
「カジカ屏風」と表記すると分かりやすいかな。
表紙を見せながらタイトルを読み上げると、低学年の子たちは??という表情になる。
「かじかって何?」と聞くので「カエルのことだよ」と言うが、次は「びょうぶって何?」と、必ずなる。「部屋の仕切りに使う道具で、木の枠でふすまのようなものが貼ってあるの」・・・シーン・・・ややあって、「ふすまって何?」と聞かれる。
珍しいことでも何でもない。今どきの住まいには襖も屏風も必要ないのだから。
というわけで、これは高学年向けの一冊。約11分。
昔語りの口調ですすむ味わい深い民話で、見せどころ聞かせどころがいくつもある。
縦書きの右開き(右綴じ)なので右が利き腕の方は左手で持つことになり、少々きついかも。
怠け者の主人公・菊三郎は先祖代々の身代を食いつぶし、とうとう「かじかざわ」のある奥山まで売る羽目になる。ところが優しい心は持っていたので、棲み処を売らないでくれと頼みに来たかじかを哀れに思い、何とか売らずに済ませた。
しかし、菊三郎の元に残った物は、絵も何もない枕屏風一枚だけとなった。。。
かえるたちが菊三郎に恩返しをするというだけで終わらないのが、このお話の面白いところ。
人が変わったようになった菊三郎は、何と齢八十まで生きることになる。
その臨終の時に起こったことが、このお話のクライマックス。
最期のセリフが聞かせどころなので、どうかここまで左腕で頑張ってみて。
心底納得のいく良いお話で、絵も遠目が利き、話の運びも無駄がなくて巧い。
このところ外国のお話が多かったので、久々に日本の民話の美しさを堪能した。
これはおすすめ。読み聞かせだけでなく、おうちでもぜひ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとも言えない、古き良さがある。
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かじか、カエルのことなんだ、動物は愛情を持つと
必ず恩返しするよね、かわいい(^。^) -
2年3組 2012/7/3
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読んでおきたい民話。
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一文なしになった男が川で見つけた屏風絵
なんとそこからカエルがでてきて…