- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494007509
感想・レビュー・書評
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「戦争」に。
1945/08/06の広島原爆投下による被害を、モノの写真を通して伝えてくる本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さがしています アーサー・ビナード 童心社
広島に住み着き
原爆の歴史や現状の愚かさに向き合ってきた
詩人だからこその発想なのだろう
背景とは裏腹に
抽象的な舞台装置が綺麗すぎて
戸惑いながら読みました -
2015.8.22
ひとつひとつのものがその持ち主と「ピカドン」その時の瞬間について静かに語る。これが被害者の数だけあるのか。アメリカ人も犠牲になっているのか。アメリカでは必要だったと正当化して教えているのか。結局人間は、いや動物全てが自分のこと、自分たちのことしか考えられないから争いはなくならない。みんな争わないで平和に…と思うけれど、もし自分が食べられなくなって隣の人が食べ物を持っていたら、争って奪って結局自分が生きようとするだろう。日本からもし食べ物がなくなって、どこの国も分けてくれないとなったら、奪うという考えになるのではないか。世界は、自然界はどうしてもそうなっているのか。これだけの個がいて、みんなで助け合ってみんなで平和になんて無理な話なんだろう。でも、せめて、今、わたしが人間的に日常を生きられているなら、世界全体で見たらほんのほんの小さなことかもしれないけど、誰かひとりのほんの小さなことでも何かしらプラスになるなら、やることに意味はあると思う。自分が行動することで誰かが学校に行けたり、水を飲めたり、治療を受けられたり、戦争に行かずに済んだりするのであれば。誰かのためにじゃなくて、全体のために。世界全体でそれをやる人、できる人の比率が少しでも多い状態になることを諦めないでやり続けなければと思う。そんなことを考えさせられた。リアルに行動に移すきっかけ。 -
学校図書館で働いていた時、毎年クラスで一万円の予算で図書館の本を子どもたちが!選書する取組をやっていた。
小さな図書室に1500冊程入れてもらい、1年生から6年生までが1週間で選書する。
クラス、学年毎に選び方、選ぶ本が様々で興味深かった。
子どもたちに人気があるのは、怖い本や未確認生物、伝記漫画の本。司書としては、収集に偏りがでるのが気になるけれど、本を選ぶ目を養ったり友達と本について語らう機会を得られるよい企画だった。
戦争を遺品の写真から切り取るこの本は、選書リストには乗らないだろうと思っていた。しかし、5年生のクラスでこの本がリスト入り!驚いた。どうしてこの本を選んだの?と聞いてみたら、「たまには違うのもいいと思った。」「写真だから低学年でも読めるかも」「自分と同じ子どもが戦争でこんな目に遭っているのがやばい」等の反応が。視覚に訴える本が増えたけれど、やはり写真の力は大きいと感じた。
子ども達がこの本を選んでくれたのがなんだか嬉しかった。
戦争はダメだと、戦争を体験しなくても心の底から分かるには先人が残してくれた資料が必要だと思う。 -
広島の資料館は重いから一度しか行ったことがない。
広島には何度も行ったけれど・・・
何かを聞くことで始まることもある。
子どもたちに知らせることがいかに大事かという話をこの間聞いたばかり。
避けていては伝えることはできない。
重くても・・・ -
【夏の読書 8冊目】
学級文庫用の絵本。写真が訴えてくる力というのはここまでのものかと衝撃を受けました。物がカタリベとなる発想も、また違った切り口でピカドンの恐ろしさを伝えられるのだなと。 -
29年度 6-1 紹介のみ
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絶賛されている絵本らしいと知って読んでみた。
“もの”が発する力を再認識する。
何にも増して、多くを語りかけてくる。
でも、本文が、逆にうるさく感じてしまって、残念ながら私には合わなかった。 -
《市図書館》
広島の原爆資料館に所蔵されている数多くの物の中から、当時の生活まで垣間見られるようなありふれた身の回りの生活用品達が語り部となって、原爆投下直後の様子を語ります。 そこにはもう自分を使ってくれる持ち主は居ない… 声なき物が語ることで、原爆の恐ろしさを再認識しました。 -
広島の被爆者の遺品が語り部になり、持ち主の物語を語り出す。
8月6日を境に永遠に失われてしまった一人一人の人生に思いを馳せる本。