麦畑になれなかった屋根たち (絵本・こどものひろば)

著者 : 藤田のぼる

• 童心社 (1995年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[こ げ つさんの感想 · 2018年2月12日]

すぐに多数の塗装工を動員できる怖さ，それは戦争を始めた力でもあり戦争を長引かせた力．屋根をペンキで塗って麦畑のように見せ，窓も木で覆って反射させないようにする努力，だが米軍は正確な位置をすでに把握しておりただの無駄で滑稽な努力であったのは，特攻して行った犬死にも通ずるものがある．そして1日で10万人の命を奪った人民を対象とした無差別殺戮の東京大空襲，それ自体は非難すべき事ではあるが，同時に重慶爆撃も記している．世界はこれからも平和でありたいものです．

[junkotetuさんの感想 · 2013年9月8日]

B29,焼夷弾、子供の時に戦争の話は、聞いたことがなかったので、言葉は知っていたけど、初めて内容が分かった、戦争は忌み嫌うのではなく、正しく次の世代の人に伝えなくてはならない！

[maomao0414さんの感想 · 2011年7月7日]

東京の中島飛行機工場の空襲の話です。空襲は１９４４年１１月２４日だったそうです。非常に参考になりました。

著者プロフィール

秋田県生まれ。都内の私立小学校教諭を経て、日本児童文学者協会事務局長を長く務め、現在は理事長。児童文学の評論、創作の両面で活躍。

「2021年 『１０分で読めるこわい話　２年生』 で使われていた紹介文から引用しています。」