- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494017409
作品紹介・あらすじ
多くの優れた絵本・紙芝居を生み出してきた編集者であり、現童心社会長である酒井京子が、数々の傑作がいかにして誕生したかを生き生きと語る。作家・画家、そして新人編集者が格闘し三位一体となって、3年がかりでつくりだした『おしいれのぼうけん』。社内の強い反対と闘いながら出版、大ヒットとなった「14ひきのシリーズ」──本を創るとはどういうことなのか。クリエイター達の熱い思いがまざまざと伝わってくるエッセイ。
感想・レビュー・書評
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酒井京子さんの絵本作りに関するエピソード。あの名作がこんな努力を重ね、世に生まれたのだと思うと、改めて、心して、絵本をすみずみまで読もうと思った。
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絵本編集者の貴重な本。自分や子どもが読んだ本の裏話を読めるだけでも楽しい。いまだと当たり前と思うことも、反対されてきたことを知ることができた。
興味を持った人で厚めの本も読める方は、石井桃子の「秘密の王国」もおすすめ。また本ではないが、立川のPlay!という児童向けの美術館も絵本好きにはたまらないと思うので、絵本が気になる方は検索されたい。 -
1974年11月の発売から47年で240万部
いまなお読み継がれる『おしいれのぼうけん』はどのように創られたか
制作にたずさわった編集者が古田足日、田畑精一との思い出をふりかえる
新人編集者が名のある児童文学者を口説き、画家と泊り込みで原稿をまとめ、一冊の本を生み出していく過程が裏話も含めて語られる
ほかに、被爆者の絵を本にした『原爆の絵 HIROSHIMA』、いわむらかずおとつくった「14ひきの〜シリーズ」、いわさきちひろとつくった『花の童話集』など、著者が世に送り出した代表的なロングセラーもとりあげられている
インターネットのない時代、作家、画家、デザイナーと編集者が一体となり、濃密な、ぎりぎりのせめぎあいをしながらよい本をつくりあげていたことがよくわかる
《長年読みつがれている本は、本自体が力をもち、光を発していると確信できる。》──「はじめに」
著者は童心社の編集長、社長を経て現会長
入社以来50年で絵本200冊、紙芝居100冊を担当してきたベテラン編集者
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