- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494018017
感想・レビュー・書評
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解像度の差をなんと読み解けばよいか。
第五波攻撃までは非常に高解像度に感じるが、それ以後はそうではなく。
戦闘への緊張と、戦闘の高揚。それが冷め現実へ戻ったことを表しているのか。
たんに描写の得手不得手なのか。
あるいは『蟹工船』なのか。
小学生までに読んでショッキングだった、戦争を題材にした作品といえば『はだしのゲン』がある。本書には同程度にショッキングな描写があり、もし小学生の時に読むことになったならば、そこから先へ進むことは出来なかったかもしれないと思うほどだ。
そういう箇所は、解像度が非常に高く、書き手の意欲というか熱量も高いと感じる。戦艦の機銃座といえば砲塔を備えたものと思っていたが、甲板に土嚢を積んだだけのようなしろものもあったそうで、いやはや。
タイトルの通り、武蔵が沈む段になると、筆致が鈍く、重くなったように感じられる。気が進まない、後ろめたい、あるいは正確ではないことを書いている、とでもいうように。
実際のことは分からないが、解像度と熱量の差を咀嚼できないでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦艦武蔵に搭乗していた元兵士によるノンフィクション。敵機からの攻撃描写、死んでいく人々の描写、どれもリアルで凄惨で児童書と思えないほど生々しい。こういう出来事があったのだと、忘れちゃいけないなと思う。
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H29年度イベント「ブックリンク~本でつながる心と心~」で、中学生が紹介してくれた本です。
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絶チルの作者の人のツイッターで紹介していて気になってた。夏なので読んだ。
武蔵に乗った人達の手記集だと思ってたけど、当時18歳だった兵士の回想録…というよりは、実体験を元にしたフィクションという感じだった。
海軍は陸軍と違って、いくらか人間的だ。閉鎖された艦の中では助け合わないといけないからだろうな。
16歳から志願して兵士になれちゃったのか…。教育の影響って…。 -
請求記号 916/ワ 資料番号 020264263